すべて、まっしろになるから (ページ43)

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そのあと、授業を受ける気になれず家に帰路についた。

竜「え？皇輝くん、、？」

アパートの階段に皇輝くんが座って待っていた。

竜「どうしたの？とりあえず上がって？」

皇「ここでいいよ。」

上がって欲しかった。

ここでいいってことは俺と長時間話すつもりはないってことでしょ？

友達としてではなく、Aちゃんのお兄ちゃんとして来たんでしょ？

皇「うっちーから聞いた？Aの伝言。」

竜「いきなり忘れてだなんて無理ですよ、」

Aちゃんを好きだったことも忘れてだなんて無理だよ。

だってずっと好きだったんだよ。

Aちゃんと恋人みたいな関係になってもっと好きになった。

皇「忠告したよね？本気になるなよって。」

厳しいこと言ってるのは分かってる。

竜「これ以上、Aのことを好きでいても深田は苦しいだけだよ。」

竜「なんなんですか？期待させておいて、キスしておいて、」

皇「兄としてAのわがままに付き合ってくれたことは感謝してもしきれない。

友達として言うなら早く忘れろ。」

竜「そんなの、無責任ですよ、こんなに好きなのに、、」

皇「ごめんね、深田。」