すべて、まっしろになるから (ページ26)

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ちゃんと動いてるページ26

竜「じゃあ、皇輝くんに送ってもらったんだ。」

「そうAは下駄を履くと絶対転けるからって笑」

もう子どもじゃないのにねとAちゃんは頬を膨らます。

竜「そりゃ、目の前で妹が水溜まりに直撃するんだもん。心配だよ笑」

「あー深田くん笑ってるー笑ひどいーAあの時めっちゃ痛かったんだから笑」

泣いてるAちゃんの手を引っ張って家に帰る皇輝くんを想像が鮮明にできる。

「ママもね、面白がってまず帰ってきたAたちを写真撮るんだよ〜」

なぜかその写真はいま星輝の手の中にあるし。

竜「星輝に頼んで見せてもらおうかな〜笑」

「ちょっと〜笑」

去年の俺はこの祭りにAちゃんと来てるなんて思いもしないだろう。

Aちゃんとこんなに話のラリーが続くなんて思いもしなかった。

「今年の秋祭りがこんなに楽しいなんて思いもしなかったな笑」

来てよかったと彼女は微笑んだ。

「去年、風邪で来れなかったから」

楽しみすぎて寝れなくてそれもあるんだと思う。

竜「え、なにそれ、可愛い。子どもやん笑」