すべて、まっしろになるから (ページ24)

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なくならんよページ24

皇輝side

母「よし、出来た。」

「ママありがとう〜」

母さんに着付けをしてもらってくるりと回るA。

Aが着ているのは白い生地に花がたくさん刺繍されてる浴衣。

こいつ白大嫌いなはずなのに星輝から深田は白いワンピースとか好きらしいよって聞いただけで買ってきたA。

母「世界で1番可愛いよ。うちのお姫様。」

「ほんと？！ねぇ皇輝はどう思う？！」

皇「世界で1番綺麗だよ。」

ずっと一緒にいた皇輝がそういうなら間違えないね〜って

母さんの目が少し赤い。

きっと今年で全部、終わってしまうから。

皇「送るよ。」

小さい頃よく祭り会場まで行ってお互いの友達と合流したあの頃のように。

玄関を出ると湧がいた。

湧『行くぞ。A。』

いつしか湧にお迎えに来て貰って玄関でAを見送るようになってったけど。

湧「行ってこい。」

「ありがと湧。もう終わりにするね？」

普通のカップルではこんな会話をしないけどこいつらなりの付き合い方があるから口出しはしない。

湧「A、綺麗だよ。」

Aは顔を赤くして照れた。

湧、そんな不安そうな顔しなくてもAの心の中には湧もいるよ。