ソクバク

冷たい人 ページ8

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実「 A！こっちこっち！ 」



『 みさちゃん！お疲れ〜！ 」








完全紹介制の焼き鳥屋さん。



個室ばかりで、従業員さんも完全に
秘密を守ってくれる。




芸能人もよく訪れる。





隆くん……とも、よく来た。









実「 で、どうなのよ。 」



『 まぁ、相変わらずで… 』







メンバーは、私と隆くんが
付き合っていたことは知っている。




中でも、みさちゃんは私達が別れた原因や
私がまだ隆くんを好きだということを
わかってくれている。









実「 お互い良い感じに歳重ねてさ、
前とは違うじゃん？
またアプローチしてみたら？ 」



『 でも、やっぱり私避けられてる…
もう別れてからずっとだよ… 』



実「 まあ、にっしー変わったよね。
今ではプライベート全然話さないし
人と深く関わらないっていうか… 」



『 だよね… 』



実「 恋愛においては本音言ってないしね。
前もインタビューで色々話してたけど
上手くはぐらかすっていうか
言ってること変わったり… 」



『 こないだもさ、忘れられない恋は
したことありませんって… 』




実「 絶対ウソでしょ！
にっしー、Aにベタ惚れだったもん。 」




『 そ、そうかな…？ 』



実「 そうだって！
口を開けばA、
Aが真司郎と話せば拗ねる、
私達も苦労したわ〜 」



『 隆く……にっしーが今ああいう風に
なっちゃったのは私のせいで… 』



実「 Aのせいではない。
そりゃあ好きな相手だと
束縛したくなるけど、
にっしーはAのこと
思いやれてなかったと思うよ。 」



『 でも… 』




実「 たぶん、にっしーは冷たくなった
わけじゃなくて、そうしないと
やっていけないんだと思う…
束縛する方も疲れるからね…
それで傷つくくらいなら初めから
深入りしない方がいいってことでしょ。 」




『 ……束縛って何なんだろ。 』




実「 そういえば、こないだ家の片付け
してたらさ、DVD出てきたの。
4年前のAPT、覚えてる？ 」



『 覚えてる…ちょうどにっしーと
別れた頃だ。 』

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