君に恋したのは、雨のせい 2

・ ページ8

隆弘side







秀「 にっしまおはよー。 」



隆「 秀太おはよう。」



秀「 あれ、リーダーは？ 」



隆「 それが、急用で抜けたよ。 」



秀「 最近のリーダー、おかしくね？ 」



隆「 あぁ、彼女できたらしいよ。 」



秀「 あ、そうなんや。
良い方向なら良かったけど。 」



真「 俺も彼女欲しいわ〜
あ、ごめん…… 」






真司郎は俺の顔を見るなり謝った。





秀「 まだ吹っ切れてないって感じか…… 」



隆「 そりゃあ、めちゃくちゃ
本気だったからな…… 」



秀「 案外、近くにいたりして…… 」



隆「 さあ、どうだろう……
って、あれ、リーダー携帯置いて
行ってるじゃん！ 」



秀「 変なとこ天然だよな。 」





リーダーの携帯の方へ向かうと、
鳥栄病院との電話履歴が
画面に映っていた。



確かリーダーの家の近くの病院……



リーダーどこか悪いのか？



いや、喉のケアに行ってるだけかも……



俺の中に不安がよぎった。





〜 〜 〜 〜





その不安は的中してしまった。







直「 ごめん！遅くなって…… 」



光「 いいよ！撮影の順番変えたから！ 」



実「 あれ、リーダーマスク？
やっぱ風邪？ 」



直「 ううん、何でもないよ…… 」








リーダーは、何かを隠してる。



それに少しの怒りを感じた。



たぶん、俺が思うより重大なことで、
俺らを傷つけないために
嘘をついてるんだろう。



でも、リーダーの優しさは
時々裏目に出ることがある。



もう、俺らは大人なんだ。



外を見ると、雨が降っていた。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す