ジェイド先輩に告白したつもりがフロイド先輩に告白していた話【ツイステ】

episode 10 ページ10

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　そうして意気込んでみた恋愛映画は
よくある付き合うまでの話と付き合った後が描かれていた。

　
　
　恥ずかしそうにお互い手を繋いだり、キスしたり……。私も本当の恋人が出来たらこういう事もするのかな。

　もしかしたらジェイド先輩とも……。

　
　
　そこまで考えて私は少し違和感を感じる。

あれ？そういえば私、今までジェイド先輩と付き合いたいって思っても、その先の事を考えたことなかった様な？

　
　
　
　ジェイド先輩の姿を想像した事はあっても

今スクリーンに映ってる様な手を繋ぐ事やキスすること
そんな恋人らしい想像1度もしなかった気が……。


　
　
　
　そんな自分の気持ちに戸惑っていれば
膝に置いていた手が、気付けば誰かの手に包まれていた。

　あっ、先輩の手……。

　
　私の手を包む様に握ったのは他でもない
フロイド先輩で、私はチラリと先輩方を見てみたが

先輩は何食わぬ顔で映画を観ている。

　

　なんで手なんか握ったんだろ。

　先輩の手、こんなに大きいんだ……。
　

映画に集中するなんて意気込んでいた筈なのに、そんな事ばかり考えていて。
　

　ただ1つ幸運な事があるとすれば、暗い映画館にいるため
私の赤くなっているであろう顔を先輩に見られない事だと思う。
　

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