＊イケメン獣に狙われる猫少女＊【ハイキュー】

躾　12 ページ12

国見くんが呼んだ白布先輩という人はまたもや深いため息を吐いた。

その困り果てた様子から国見くんがいつも迷惑をかけていることを察する。

先輩ってことは３年生かな……？





白布「また赤葦に怒られるぞ、お前」


ジト目で見てくる白布先輩を国見くんは軽くかわした。




国見「じゃあ先輩のせいにして逃げます」

白布「くそガキが」

国見「あはは」




私とのキスをやめ、お互いの唇の間に繋がっている艶やかにいやしく光る糸を舌で舐め切って。

国見くんは満足げに口端をあげた。



「…………っ」






……ドキッ


その姿がなんともいえない大人の色気があり。
私の心を撃ち抜くには充分なものだった。






白布「ところで、その……帽子の子は？」


「あ！今日から転入してきた２年の橘Aです！」

国見「あと俺の召し使いでもあるんですよ」

「だからっ違うってば！？」




国見くんの誤解を産みそうな失言にすかさず突っ込みをいれる。

白布先輩はお前ら仲いいんだな、とどこか感心したように呟く。



いや、先輩。。
さっきの会話の内容からどこで仲いいんだな、と思ったんですか……どうみても違いますよね！？





しかも国見くんは後ろでにやにやと笑っていて
無気力の彼の姿は見当たらない。





最近の子は怖いわ⬅

　

躾　13→←躾　11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す