その５ ページ37
虎杖『つ、次どこ行ってみよっかな〜？』
『そ、そうですね、じゃあ五条先生等がよくいる食堂とかどうでしょうか』
虎杖『いいね、そこにしようそこに！！』
だんだんと早歩きになる二人は、急いで解剖室から離れる。俗に言う"見ざる、聞かざる、言わざる"である。
やがて食堂の大扉の前にまでやってきた二人はようやく解剖室が視界から消えた事によって安堵の息を零す。
虎杖『はぁあ……呪殺されるかと思った』
『家入さん、誰と話してたんでしょうね…』
虎杖『やめて、マジで洒落にならないくらい怖いから！！』
思い出したくないんだけど、と頭を抱える虎杖を撫でながらも菫は食堂の扉に聞き耳を立てる。
『……大丈夫、食堂には誰もいない様です。』
虎杖『ほ、ホント…？五条先生とかいるんじゃないの？』
『いやいや、彼は今出張中ですよ？そんな事有り得る訳ないじゃないですか』
虎杖『あ、そっか…』
ごめんごめん、と冗談めかすと次第に勇気を取り戻してきたのか、虎杖はシャキッと気持ちを切り替える。
虎杖『そーだよね、五条先生いる訳ないもんね！』
『そうだよ、もう悠くんったらしっかりしろよな〜！』
クスクス、と静かに笑いながらも二人は食堂のドアをそっと音を立てない様に開けると……
五条「…伊地知、わざわざ帰りに君をあそこにまで寄らせたんだ。
僕が欲しいものくらい、わかってるよね？」
伊地知「は、はい…」
五条「だったら早く頂戴よ。君にしか頼めない事だから言ってるんだよ僕は」
伊地知「…かしこ、まりました……」
五条「なんだかんだ言ってこの面では有能だよねー、伊地知も。」
伊地知「あっ、ちょ、五条さん…！」
五条「何？別にいいじゃんこれくらい。」
伊地知「いや、だからってそんな…っ！！五条さん、やめてください！」
五条「えー、やだ♡」
伊地知「あ、ちょっ…や、！」
虎杖/菫「「……」」
ﾋﾟｼｬｯ
- 金 運: ★☆☆☆☆
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
