その２ ページ25
ーーー
「…わざとでしょ」
――呪術高専、地下室。
関係者以外立ち入り禁止と言っていいほど滅多に使われないこの部屋で、ベンチに腰をかけていた五条はいつになく低い声を鳴らしてそう呟いた。
すると少し先の方で鼻を赤くして立っていた伊地知は肩をビクつかせる。
目も腫らしていた限り泣いた後の様だったが、今はそんな事を気にする事なく五条の纏う空気に怯えていた。
伊地知「……と、おっしゃいますと……？」
五条「特級相手、しかも生死不明の5人救助に一年派遣はあり得ない。僕が無理を通して悠仁の死刑に実質無期限の猶予を与えた。
しかもその場では一年なのに唯一派遣されなかった菫がいた。多分実年齢や出身等も軽く誤魔化していたのが何らかの形でバレて、いつの間にか要監視対象になっていたのかもしれないね。
菫はただの人間じゃない…それは珍しく
…彼女はああ見えて元は観察力も洞察力もピカイチの現役エリート警察官。
真面目に
彼女が悠仁を見殺しにするわけが無いんだ。
それを知ってかなんでか知らないけど、面白くない上が僕の居ぬ間に特級を利用して体良く彼等を始末ってとこだろう。
他の2人が死んでも僕に嫌がらせができて一石二鳥とか思ってんじゃない？」
伊地知「し…しかし派遣が決まった時点では本当に特級に成るとは…… 」
五条「…犯人探しも面倒だ。
いっそのこと、」
――上の連中、全員殺してしまおうか？？
今度は真剣なトーンで、そう五条は呟く。伊地知はその威圧感にガタガタと震えたが、同時に後悔する様に出てきた涙を再度拭った。
彼もこうなると薄々わかっていたとはいえ、菫達がこんなにも酷い死に方で亡くなった事が余程ショックだった様だ。
そんな伊地知に流石にこれ以上問う気もなくなったのか、五条は珍しく「…言い過ぎたね」と謝りながらもそっぽを向いて溜息を吐いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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勇者の人(プロフ) - ボブさん» まだまだ話は続きますのでご安心を（笑）お褒め頂き光栄です、素敵なコメントありがとうございます！頑張りますね！！ (2021年2月24日 23時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - 菫さんが死んじゃってとてもびっくりしております！イラストもいつもお上手で見ていて楽しいです！今後の展開にとてもワクワクしてるので！頑張って下さい！！！ (2021年2月24日 23時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - もはや自分誰さん» 了解です、ご確認ありがとうございます！！ (2021年2月20日 23時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
もはや自分誰(プロフ) - 勇者の人さん» イラストのリクです()わかりにくくてごめんなさいです() (2021年2月20日 20時) (レス) id: d3545b8ebb (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - もはや自分誰さん» ありがとうございます！すいません、描くって、イラストの方で間違いないですかね？話のリクエストでしたら少々時間がかかりますが、イラストでしたら一日もあれば描けますよ！ (2021年2月20日 19時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年2月16日 6時
