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−Ritsu Side−
夏に近付いてきたもので、太陽がてらてらと顔を出すある日。
普段なら1歩も動きたくはないはずだけど、は〜くんに癒しを求めるため……重い足を引き摺って、ガーデンテラスまでやって来た。
だけど、眠気は必ず襲ってくる訳で……俺はエッちゃんとは〜くんの会話を小耳に挟みつつも、半分夢の世界に行っていた。
「あの、凛月先輩……これって、お菓子……なんですよね？」
「……ん〜？」
テーブルに頭を預ける俺を叩いたのは、は〜くん。
ぱちりと目を開ければ、カップに紅茶を淹れる心地よい音と、は〜くんの手がぼやけた視界に入った。
「あ〜…そうそう、俺のしんさくー……」
「やっぱりお菓子なんですね……？」
まだ頭が回っていない状態で、“食べたいなら食べてい〜よ？”と言って徐々に体を起こせば、少し青ざめて首を振るは〜くん。
……なんだ、食べたいから聞いてきたのかと思ったのに。
「凛月くんがつくるものは、何でもグロテスクになるからなぁ……？
生憎、手は伸びないよね」
「え〜失礼だなぁ？ せっかく、俺が愛情込めてつくったのに」
もう、エッちゃんのせいで一気に気分悪くなったんだけど……？
はっきり言って、エッちゃんと無駄口たたく暇があったらは〜くんとお話したいのに。
ため息をつきながら再度突っ伏すと、エッちゃんはご機嫌取りの言葉を並べてきた。
「勿論、君のお菓子は味だけに着目すれば、それは一級品だよ？
“人は外見によらない”とは言うけれど、この場合は別……
見た目さえ改善すれば、価値は桁外れになるだろうね」
「ちょっと、今更作り方を改めろって言いたいの？」
「……僕は、あくまでアドバイスをしているだけで、命令している訳ではないよ？
凛月くんがどうするかは、凛月くん次第だ。
……ねぇ、創くん？」
「えっ、そこで僕に振るんですかっ？
とりあえずお二人共、喧嘩はやめてくださいよ〜っ」
喧嘩とまではいかないけど、俺とエッちゃんが言い合いになった時、慌てて止めに入るのは決まっては〜くん。
そうすれば、俺たちはすんなりと言い合いを止めて、エッちゃんが先に謝ってくる。
……ハズだったのに、当のエッちゃんは何故か＿＿“ある場所”に釘付けになっている。
ぽけーっとしてるエッちゃんは、そこまで珍しくはないけど。
一瞬だけ視線を交えた俺とは〜くんは、揃って同じ方向を向いた。
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ひなたりん(プロフ) - 紫水さん» お久しぶりですね！この作品面白くて大好きです！反応集の更新頑張ります(｀・ω・´) (2020年7月26日 10時) (
レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ひなたりんさん» ひなたりん様！お久しぶりです〜！！ﾍﾟｺﾘ((･ω･)_ _)) 明日中には続編公開予定なので、是非楽しみに待っていてください〜！！ こちらも、反応集の更新楽しみにしていますね´`* (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたりん(プロフ) - ぞ、続編！？楽しみに待ってますね！紫水様ほんと好きです← (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 烏賊さん» 返信が遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！！英智くんの可愛さが、きちんと読者さんに伝われているようならとっても嬉しいです…！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
烏賊(プロフ) - 英智くんめっちゃ可愛いな... (2020年6月30日 20時) (レス) id: 407f6d7981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2020年5月20日 14時
