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−You Side−
「確かに、少しくらい怒ってはいたけどね……君が必要も無いのに頭を下げてきたから、」
そう言ってニッコリとした笑みをこちらに向けてくる彼。……そう、私が今まで数回見てきた英智くんの怒りっていうのはこういう顔のことだ。
だとすれば、彼が本気で怒っているような先程の表情はとても貴重だったのかもしれない。
そう考えれば好きな人の新しい顔を知れた訳だ、純粋に嬉しい。
『少しくらいって言っても、さっきの英智くんの表情ほんとに怖かったんだよ？
英智くんが真顔で怒ってるの初めて見たかも』
「……そうなの？ 自分では意識して無かったけれど。
怖がらせたならごめんね」
両眉を下げて、そう伝えてくる彼。英智くんこそ、謝らなくたっていいんだけどね。最終的には得した訳だし……こんなことは本人に言えないけど。
「……それと、先に帰るなんてすると思う？
第一、一緒に帰ろうって言ったのは僕の方なんだから」
この言葉にときめきを感じてしまい、全身が下からじわじわと熱くなっていく。どうにも、私は不意打ちに弱すぎる……赤んだ顔を隠す為、軽く俯かせた。
「あ、車来たよ。案外早かったね」
顔の赤みがある程度抑えた頃、目の前にリムジンとは言わなくとも高級そうな車が止まる。……一緒に帰るって、自分も車に乗せてもらうってことだよね？
『私も乗せてもらっていいの？』
「もちろん。本当は君と帰るなら、話しながらゆっくりと徒歩で帰りたいところだけど」
『でも、英智くん最近体調崩しやすいって敬人から聞いたし……』
「敬人ってば、余計な事言わなくて良いのになぁ」
＿＿＿＿
「さ、お手をどうぞ、お姫様」
先に英智くんが後部座席に乗り込めば、ふとこちらに差し出してきた手のひら。
エスコートしてあげるね、なんて軽々しく言うけど、私がどんなに緊張しているか知らないくせに……。
またもや、ぼんっと大きな音を立てて全身が熱くなる。
『っ、からかわないでよ……！』
「ふふっ、かわいいなぁ」
私の気持ちも、知らないくせにね。
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ひなたりん(プロフ) - 紫水さん» お久しぶりですね！この作品面白くて大好きです！反応集の更新頑張ります(｀・ω・´) (2020年7月26日 10時) (
レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - ひなたりんさん» ひなたりん様！お久しぶりです〜！！ﾍﾟｺﾘ((･ω･)_ _)) 明日中には続編公開予定なので、是非楽しみに待っていてください〜！！ こちらも、反応集の更新楽しみにしていますね´`* (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたりん(プロフ) - ぞ、続編！？楽しみに待ってますね！紫水様ほんと好きです← (2020年7月25日 23時) (レス) id: 0e1418e0b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫水(プロフ) - 烏賊さん» 返信が遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！！英智くんの可愛さが、きちんと読者さんに伝われているようならとっても嬉しいです…！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 0c629b66c9 (このIDを非表示/違反報告)
烏賊(プロフ) - 英智くんめっちゃ可愛いな... (2020年6月30日 20時) (レス) id: 407f6d7981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2020年5月20日 14時
