伊野ちゃん、ママなります。13

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慧side3



急に後ろから強く腕を引っ張られた。

ドン！！！


慧)ぃっ、た

？)大丈夫か！？どこ打った？

慧)ぇ、にのみやくん、、

二宮)あぁ。ボーーとして動かないからビックリしたよ。
どこ痛い？少し車当たっちゃったか。


二宮くんが腕を引っ張ってくれたから、正面衝突は避けれたけど、少し車にぶつかって片足に痛みがあるのと、倒れた衝撃でお尻と肘が痛い。

でも、二宮くんいなかったら、絶対投げ飛ばされてた。。。

周りには血を流して倒れてる人がたくさんいて、血の匂いが充満し、悲鳴も響き渡っていて、恐怖がより強くなっていく。


二宮)肘、血が出ちゃったね。足も病院で見てもらおうか。って大丈夫？ガタガタじゃん。

慧)怖くなっちゃって...ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ


急に手足の震えが始まって、血の気が引いていって、気分が悪くなっていく。

二宮)この景色怖いよな。
俺、近くに車止めてあるから、場所変えよう。

慧)ぁ、あれっ、、、

二宮)ん？これ伊野尾のか？

慧)はぃっ、グチャグチャになっちゃった...

二宮)ラッピングし直したら、大丈夫だよ。
ほら、背中乗れるか？


仲直りするために買った3人分のプレゼントは、グチャグチャになっちゃってて、タイヤの跡がついてる袋もある。


自分じゃ歩けなくて、二宮くんがおんぶしてくれる体制になってくれて、少し体を動かすと節々に痛みを感じたのと同時に、フラッとした感覚もした。
思わずその怠さに二宮くんの肩に顔を埋めてしまう。

二宮)すぐ近くだから我慢な。
ずっと目をつぶってろよ。

慧)はいっ、、、




少ししたら、車の後部座席に下ろしてくれた。

二宮)頭は打ってないな？

慧)はい

二宮)落ち着いたら、病院行こうな

慧)ううん、家に帰りたいですっ
たぶんただの打撲だし病院は大丈夫です。

二宮)ほんと？無理してない？

慧)はい、家でゆっくり落ち着きたいです。

二宮)わかった。一応、いま山田に連絡入れるな。少し寝てな。

慧)はい...ありがとうございますっ、、



ひざ掛けをかけてくれて、座席も少し倒してくれた。
寝れそうにはないけど、少しずつ気持ちは落ち着いてきた。

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