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くんっ : 銀時 ページ2

少しだけ、Aちゃんの腕が緩み
これなら、抜けれるんじゃね?と思ったが、
土方くんは気づいてなさそうだし
このまま、後ろから抱き竦められていてぇな。



土「…嫌んなる」


銀「っえ!??」


土「…いや、前にAが
体温で…なんつうだ、
心を落ち着かせようとしてるっつうのか
満たそうとしてるっつうのか、
そんなことをしてたからよ。
そうやって、ずっとやってきたんだろ。
本当の心の満たし方も知らずに」


銀「……」



俺の耳元で寝息を立てるAちゃんは
ああ、もちろん分かっちゃいたが
ここにいるのが俺じゃなくたって構わない、
誰でもいいから、体温が欲しかったんだろう。
彼女にとっては否が応でも
いつも傍にあったもんだから。



銀「…確かに、それは嫌んなるな」



昔よりはずっと近い存在になった、遊女。
だが、彼女が生きてきた時代は
どれだけの思いをして来たのか、想像を絶する。
俺やここにいる、野郎たちだって
この時代を生きてきたことに
いろんな思いがあっただろうが
Aちゃんは何を見て、
何に触れ、何を思い、生きて来たんだ。

もっと、彼女を知りたい。
重ねられた身体に欲が出る。



銀「………つうかよ、
なんかあったってことだよな」


土「あ?」


銀「さっき言ったろ。体温で心をってやつ。
え、お前何?まさか、Aちゃんに触、」



後ろからAちゃんに抱き竦められる俺の
眼の前に胡座をかいて、座っていた土方くんが
急激に顔を赤くして、慌てふためく。



土「ささささ触る訳ねぇだろ!??
なんだそれ!?は、はあぁ!??
何言ってんだ、お前!
それはそういう話ではなくてだな!??」



俺はその反応から、
確実にふたりの間に何かあったと悟り
その胸元を掴み上げるべく、身体を起こす。



がばっっ



銀「ってんめっ!!何しやがった!?
何しちまいやがった!??ああ!??
そうだろ!そうだと思ってたんだよ!
やっぱり、お前そういうことしたいが為に
こうして、一日中傍に置ける女中にしたんだろ!?
ふっざけんじゃねぇぞ!
職権乱用もいい加減にしろ!」


土「……いや、お前動けんじゃねぇかよっっ!!
今すぐ出て行きやがれ、この変態が!!!」


銀「変態はてめぇだろうが!!
お前こそ、さっさと部屋戻ればいいだろうが!」


土「てめぇ残して行ける訳ねぇだろうが!」


「うーん……」



くんっっ



銀土「…へっ」



どさあぁ



銀土「ま、また掴まれたあぁ!!」

深く柔らか→←トラウマ : 土方



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美雨(プロフ) - 宙さん» あわわ…!なんと嬉しいコメント!ありがとうございます!細かく考えているのに忘れたりと矛盾箇所も出てたりしますが最後まで頑張ります!ありがとうございます!! (2019年9月14日 0時) (レス) id: ad41125a5f (このIDを非表示/違反報告)
- ほんとに、ほんとに、面白いです。色々なことを細かく考えて書いているんだろうなぁって思ってすごく尊敬しています。これからも頑張ってください! (2019年9月13日 22時) (レス) id: 2dea61ff35 (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 狗冰さん» わああ!わざわざ、ありがとうございます!文才がないのに苦しみながらも頑張ってます汗 最後まで楽しんでもらえるように頑張ります!ありがとうございます!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)
狗冰(プロフ) - めっさ面白いです!楽しく読んで気がついたらもう4に!?小説を書く文才をわっちにも分けて欲しいでありんす。この作品を最後まで応援しているので、更新頑張ってください! (2019年9月3日 23時) (レス) id: aa5a4ed97b (このIDを非表示/違反報告)
美雨(プロフ) - 光華さん» はわわわ…!コメントをいただけるとほんとに恐縮してしまいます…でも、頑張らないとー!とやる気が上がります!楽しんでいただけるよう、最後まで頑張ります!!ありがとうございます泣 (2019年8月13日 23時) (レス) id: c9e3b5a9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年8月4日 0時

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