お友達 : 土方 ページ37
がたんっっ
銀「てめぇこそ、まさか
常連客かっ!?ああ!?
税金泥棒の分際で
太夫クラスか!?ああ!?」
土「年中、脳内ピンクのてめぇと
一緒にすんな!!!
てめぇこそ、無一文の分際で
こいつに手出すなんざ、
どこの銀行襲った!?ああ!?」
胸ぐらを掴み合いながら、
映画館を出た俺たちは
眼を血走らせ合う。
「えっと、あの、」
土「A!!この天パに
ストーカーされてんだな!?
よし、現行犯逮捕だっ!!!」
銀「何、馴れ馴れしく呼んでやがんだ!!
お前の恋はただの一夜の恋ですぅ!
すべて、金の上で成り立った
偽りの恋なんですぅ!!!」
「ふたりとも、お客様ではないですよ」
土「っはぁ!?」
銀「え!じゃあ、何…まさか、
前言ってた捜査かっ!?
Aの客じゃねぇだろうなぁ!?」
土「だから、部外者には
ましてや、お前には話さねぇって!!
それより、てめぇはどういう案件だ!?あ!?」
「銀時さんは吉原の救世主ですから、
お礼にわたしがお相手したんですよ」
土「おあ、おあ…お相手ぇぇぇっ!?
てめ、救世主だかなんだか知らねぇが
礼に乗ずるなんぞ、恥を知れっっ!!」
銀「ああっ!??
んでてめぇに説教されなきゃいけねえんだ!」
「恥も何も…お酒を飲んだだけですしね」
土「…っは?あ、そうなのか…!」
銀「は?お前、何安堵してんの?
は?お前、まさか…」
クソ天パがにひひと笑いながら、俺に詰め寄る。
土「だから、てめぇとは違えっつってんだろ!
で、礼も兼ねて映画まで
付き合わせてんのか、てめぇは」
「いえ、映画はわたしが誘いました」
土「…っは?あ、そうなの、か…」
銀「分かりやすすぎるよ!土方くん!!
そんなに落ち込んじゃって!!ぷぷぷ!」
「銀時さんはわたしの唯一のお友達なので」
土「…お友達、、」
万事屋をじろりと見合うと
ぷぷぷ…笑うのをやめ、一時停止してる。
銀「ま、まぁ。まぁね、うん。
お友達としてね、うん。まずはね」
眼を泳がせながら、もごもご口籠る。
どっちが分かりやすいんだか。
「それにしても、お二人は
お友達なのですか?」
土「友達な訳ねぇぇぇだろぉっ!!!」
銀「Aちゃんん!?
あああ有り得ないよぉ!??
銀時さんもさすがに友達は選ぶよぉ!?」
「え、そうなんですか?
とても仲が良さそうだったので…」
土銀「どこがぁぁぁぁっっ!??」
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作者名:美雨 | 作成日時:2019年2月27日 23時