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長けていそう : 銀時 ページ31

こと…っ



「ありがとうございま、…
銀時さん、これは…?」


銀「ん?いちご牛乳」


「いちご牛乳」


銀「…え、嘘。知らない?」


「…いちご牛乳」



Aちゃんは、俺が出した
いちご牛乳が入ったコップを持ち上げ
まじまじと見つめる。
意味合いとしては随分違えがこの子、
箱入り娘状態だったんじゃねぇか?



「…ごくっ、甘い……」


銀「お、お口に合いました?」


「合いました」



唇にいちご牛乳をつけ、
大きな眼を更に大きくして
うんうんと頷くAちゃんは
いつものように髪を上げておらず、
顔にも化粧が施されていない。
いつもより、幾分も幼く見え
俺はさっきから、どぎまぎしちまってる。
やっぱり、あの完成度は
この素があってこそだったんだな…。
なんて、1人納得していると



がららら…



新「ただいま、戻りましたー!」


神「銀ちゃーーーん!!
まだ寝てるアルかぁー??」



と、うるさい奴らが帰宅した。



銀「ああ、悪い。
従業員が帰って来たみてぇだわ」


「あ!万事屋さんの…」




新「あれ…?お客さんかな?」


神「ほんとアル!珍しいネ!!」



どたどた…



銀「め、珍しくなんかないんだけどね!?
あいつら、何言ってんだ、」


神「銀ちゃん!ただいまネー!!
って、おおおお!!」


新「え、ほんとにお客さんですか!?銀さん!
…っ!??おおおお!!」


「…???お、お邪魔していま、」


神「銀ちゃん!!!
どこでこんなべっぴん捕まえて来たあるか!?
あ!?またどっかのいかがわしい店で
ツケ払いして、取立てに来られたアルか!?
訴えられるアルか!??」


銀「はあぁ!??俺がいつそんなことしたよ!」


新「いつっていつもですよ!!!
え、ほんとなんですか!?
こ、こんな、芸能人みたいな人がいるお店が
ほ、ほんとにあるんですか!?」


銀「落ち着け、新八!!!
違ぇから!!滅っっっ多にねぇから!
行くなよ!?ダメだぞ!?
俺がお妙に殺されんだかんな!?」



Aちゃんそっちのけで
俺に突っかかってくるふたりに
うんざりし始め、払い除けようとすると



「…わたし!依頼人です!」



銀「…!?」


神「へ?」


新「あ、ほんとに…お客さん?」



と、ふたりが停止して
声を上げた彼女を振り返る。



「…はい、銀時さんにお願いがあって」



そう言って、
にっこり微笑むAちゃんは
沖田くんの言う通り、
男心を惑わすことに
随分と長けていそうだった。

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作者名:美雨 | 作成日時:2019年2月27日 23時

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