episode-342 新婚生活〜JJ10 ページ42
。。。いや、考えないようにしよう。
愛してる。
だから、目を閉じて、耳を塞いで、心のままに。。。
キスが喉元に移り、鎖骨を捉え、胸元へと伝って行く。
右手は柔らかな胸を持ち上げるように触れる。
「。。。A」
「。。。はぁ。。。どうしたの?ジェジュ」
俺の動きが止まり、Aさんがやっとそれに気づいて目を開けた。
「なんでもないよ」
「でも。。。」
「やっぱり、今日は疲れたね」
「え?」
「ゆっくり眠ろうよ。。」
「。。ジェジュ」
「俺、よく考えたら明日早いし」
「あ。。そうね」
Aさんがハッとしたようにそう言って、俺の首に回していた手を外した。
「オヤスミ。。。Aさん」
「。。。オヤスミ、ジェジュ」
眠れる訳ないのに俺はそう言った。
もう少しで朝が来る。
空が白みだして、深いグレーの海が青くなり始めていた。
3人の寝息が一つに重なる。
なのに俺は眠れずに一晩中、ただじっとAさんの体をそっと抱きしめていた。
俺はバカだな。
愛なんて、抱いた後に生まれる事だってあるのに。
Aさんが例え酔っていて、何も覚えてなくても。。それが酔った勢いの間違いでも、俺の愛にウソなんてないんだから、その行為にウソなんてなかったのに。。。
俺はそっと、ベッドから下りた。
新婚旅行の朝もそうしたように一人で海を見に行ったんだ。
押しては返す波打ち際で水平線の向こうから登る太陽の気配と消えかかる白い月を見た。
「ジェジュ」
あの時とは反対に俺の後ろからAさんが俺を呼んだ。
「ゴメン、起しちゃった?」
「ううん。。。眠れなかったの?」
「いや、仕事だから早く目が覚めただけだよ」
俺がそう言うとAさんがそっと隣に立って、手を繋いだ。
「おはよう」
「おはよう、Aさん」
しばらく太陽が昇ってくる間際の水平線を黙って手を繋いだまま見ていた。
「あのね、ジェジュ。。。昨日、」
「覚えてるの?」
「。。。うん、酔って言ったんじゃないよ」
「そう。。。良かった。」
「じゃあ、どうして?」
「。。。抱かなかったかって?」
Aさんがコクリと頷いた。
「後1カ月なんて、あっという間だよ」
「。。。」
「それまで、ちゃんと待って、答えを聞くよ」
「。。。」
「Aを抱く時は、ゴメンって言葉を聞きたくないんだ」
愛してるって言葉だけを聞きたいから。。。
episode-343 新婚生活〜YOU5→←episode-341 新婚生活〜JJ9
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuna(プロフ) - 裕さん☆ユチョン、焦ってます＾＾;どうなるんでしょう?こんな事して、選ばれるのか。。。不安ですf^^; (2011年11月21日 6時) (
レス) id: bad1fd739f (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ユチョナ・・。どんだけぇ〜っ！（笑） (2011年11月20日 23時) (レス) id: 3702ac458e (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - とまとさん☆必死な事に多分自分では気づいてません^^;とまとさん、鋭いです。多分、ジュンスならひっかかて、おまけにビックリして窓から落ちてる事でしょうねｗ (2011年11月20日 22時) (レス) id: bad1fd739f (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - ﾕﾁｮﾝｵﾝﾆさん☆やっとここまで来ましたが。。。時間経過を分かってるのかどうか^^;取りあえず、ガンバ♪ (2011年11月20日 22時) (レス) id: bad1fd739f (このIDを非表示/違反報告)
とまと - ゆちょん、必死（笑）じゅんちゃんならセキュリティーひっかかってたね（笑） (2011年11月20日 19時) (レス) id: 592f07ec96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuna☆
| 作者ホームページ：http://blog.goo.ne.jp/kecyabulnt
作成日時：2011年11月7日 2時
