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『(それにしても、こんな顔して組織の一員なんてなぁー…)』
暗くなった道を運転する安室さんをじーっと見る。好青年の見た目しておいて、コードネームを貰えるほどの腕の持ち主。ぶっちゃけ次会う時どんな顔して会えばいいんだよって思ってたけど意外と普通に過ごせたと思う。潰したいと思っている組織のメンバーの一人が今ここにいるってのに…呑気だな俺は
安「どうかしましたか?」
『なんでもないっす』
安「そんなに見つめられるとさすがに照れますね…あ、そう言えばAさん、お昼食べ損ねちゃいましたよね?夜ご飯でもどうですか?」
『あー…すみません、今日は帰ります。明日予定があるんで』
安「そうですか…残念です」
安室さんはそう言って少し寂しそうな表情を見せた。多分安室さんは誰かに連絡したがっている…僅かに、だけど胸ポケットにしまわれている携帯を触ってみたり時間を気にしている様に見えるからな。その相手が、もしかしたら…なんて思うと身の危険度は高まるけどやるしかないと思う
『(盗聴するしかないよなぁ)』
安「Aさん、今日は無理言って来てもらってありがとうございました!体調に変化あったら直ぐに連絡くださいね?」
『わかってますよ〜。運動できて楽しかったです。送ってくれてありがとう』
安「………はぁ〜っ」
家の前まで送って貰うと律儀にドアを開けてくれた安室さんにお礼を言う。すると何故だかため息を吐かれたんだが?一体なんだって言うんだ
『…なに、』
安「あぁ、すみません…なんか、別れるのが名残惜しいなぁって」
『え?』
安「僕、Aさんともっと仲良くなりたいって本気で思ってるんですよ?それは多分…貴方が思ってる以上に、ね?」
『ッ、なにしてんの』
急に手が伸びてきたと思ったら俺の顎ラインに沿わすように動く指先。そのまま輪郭をなぞり唇を指で触られた…マジでなにしてんだこの人
安「……なに、してるんでしょうね…では、僕はこれで失礼します。またポアロにもいらして下さいね!」
『はーい』
サッと手を引っ込めた安室さんは車に乗り込んで営業スマイルを振りまいて去って行った。車が見えなくなるまで見送った俺は直ぐにイヤフォンを耳に装着する
すると直ぐに聞こえてきた安室さんの冷たさを含む声に、心臓がうるさく鳴り出した
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(・(ェ)・)くま(プロフ) - はにゃ?さん» はにゃ?様♡コメントありがとうございます!ゆっくりですが更新頑張りますね♪応援嬉しいです><♡ (2023年2月22日 0時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ? - 更新ありがとうございます。これからも応援しています。 (2023年2月15日 3時) (レス) @page24 id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - やっちさん» やっち様♡コメントありがとうございます!まさか私が被害に合うとは思ってなかったので驚きました…(;´・ω・)解決できたので良かったですが無断転載は悪ですね(-_-;)温かいお言葉ありがとうございます♡ (2023年1月20日 23時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - 朱さん» 朱様♡コメント頂けると本当に励みになるんです(*ノωノ)ありがとうございます♡ (2023年1月20日 23時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
(・(ェ)・)くま(プロフ) - まみこさん» まみこ様♡降谷さんがTwitterを投稿してる風の作品です^^面白かったです><♡ 盗作や無断転載は悪質ですよね…ちゃんと許可得ていればいいんですが…(;´・ω・) (2023年1月20日 23時) (レス) id: 98bdb70c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くま(´・(エ)・`) | 作成日時:2023年1月9日 3時