【名探偵コナン】任務完了できません！４【警察学校組】

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『あのさぁ…松田って好きな人居るの？』



松「ｺﾞﾎｯ！！」



『汚…』





デスクワーク嫌いと言った松田だが、その捌きは思いのほか素早くてあっという間に書類が片付いた。社食で遅めの昼食中ふと気になって聞いてみたんだけど吹き出された汚い。





松「な、なんでそんな事聞くんだよ…」



『いやぁなんとなく…ほら、わたしたちもう30じゃん？班長以外の恋愛話って聞いた事なかったなぁーと思って』




松「は？なにお前誰かそんな相手居るのか？！」




『この激務の中どこで男と知り合うんだよ！…まぁ、でも、興味はあるよねぇ』




松「…………やばい」




『え、なにが？』






やばいと呟いた松田は超高速で携帯をピコピコ…一体なにがやばいの？？班長はニヤニヤ笑ってるだけだし





松「いいか？A…恋愛に興味持つことはいいがもう少し待て！とりあえずちょっと待て！！」



『なんなの松田…』




松「あ゛〜！！とにかく！！新規の男なんか探すなよ？！合コンとかも禁止だ！するなよ？！」




『わ、わかったよ』






そんなのする予定もないんだけど…焦っている？ように見える松田にそう言うしかなかった。…わたしは何を待てばいいの？












『あ〜！疲れた！久々のMYベッド！！！』





ベッドにダイブして深呼吸をする。めちゃくちゃ眠いはずなのに目は冴えてて…たまたま目に入った本棚に『あ』と声を漏らす。そう言えば、買ったまま読んでない漫画があるんだった。バッチバチの恋愛モノで内容は四人の男性にアプローチされ誰を選ぶかって内容だ。








『うーん、この誠実そうに見えて実は甘えん坊ってのも可愛い。ちょっと意地悪だけど主人公にベタ惚れなのもいいし、チャラいけど何よりも一番に主人公の事を考えてるのも刺さるなぁ…何を考えてるかわからないタイプが実は裏でめっちゃ守ってたのも最高か…？』








なんだコレ、選べないぞ









『主人公が誰を選ぶか、は次巻かぁ…発売日チェックしとこ』








誰を選んでもきっと幸せになれるんだろうなぁ。こんなにも、みんなそれぞれ主人公の事を想っているんだから。







『ふぁ…流石に眠い。お風呂入って寝よう』



















ーーーーーまさか、この漫画と同じような状況になるとは…これっぽっちも思う筈ないわたしは深く、ぐっすりと眠りについたのだ

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