もしものはなし (ページ8)

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末リチャのおともだちページ8

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(小島)

『なあ、今日の夜どっか食べに行かん？』

同じ2限から始まる月曜日、毎週Aと一緒に登校する。

「行くってば。毎週誘うのやめろ。笑
もうAの為に空けてるわ。笑」

高校の頃から、毎週毎週月曜日はご飯に誘ってくる。
学校が憂鬱すぎて、月曜日が楽しくないと金曜までもたんらしい。笑

『あんた最高やん。』

「まあな。多分大晴も空けてると思うで。」

『わたしの親友が最高過ぎる。』

意味分からんことをブツブツ呟いてんねんけど。笑

藤原「おー、たぶるこじおはよー。」

『え、丈くんやん！おはようございます！』

小島「おはようございます！」

あからさまにテンション上がるA。

藤原丈一郎くんは、誠也くんとリチャくんの高校からの友達。
大学ではお笑いサークルに入って、リア恋兄さんなんて影で言われてる。

そんな丈くんが高校から大好きなAは、あからさまに目がハートになんねん。
まっさんっていう彼氏がいながら。

ちなみに丈くんはアイドル的な意味で好きらしい。
意味分からん。

『この前のライブも楽しかったです！』

藤原「ほんま？良かったわ。
でもやっぱツッコミは龍太くんじゃないとなぁ。」

藤原「てか、今日夜空いてる？飯行こうや。」

『え、空いてます！めっちゃ行きたいです！』

思いっきり手を上げるA。
いや、俺との約束は？

藤原「ちょっと待ってな、今日の予定確認するわ。」

丈くんが携帯を確認してる間に、俺はAを一睨みする。
笑顔でピースしてきた。いや、空気読めや。

藤原「俺、今日17時までサークル行かなあかんからその後集合でいい？」

『全然大丈夫です！』

藤原「末澤とリチャにも17時にここ集合って言うとくわ。」

『はい、分かりました！』

元気よく返事してるけど、二人っきりが良かったAから絶望が伝わってくる。
ざまあみろ。俺と大晴との約束裏切るからや。

藤原「小島も来る？大晴も誘ったら？」

小島「もちろん行きます！
Aが丈くんに変なことしないか見張っとかないといけないんで。」

『は？』

んな怖い顔で見てくんなや。

藤原「なんやそれ。笑
じゃあまたあとで！」

小島「大晴には俺から連絡しときますね！」

藤原「おう！頼むわ！」

そう言って去って行った丈くん。

小島「良かったな、丈くんに誘われて。」

『でも二人っきりじゃなかった...』

小島「俺らとの約束差し置いて、丈くんと会おうとするからや。」

『お、嫉妬か？？』

そう言って、にやにやしながら俺の顔を覗いてくる。

こいつ...まっさんにチクったろ。

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