もしものはなし (ページ21)

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はつこいのはなし③ ページ21

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小島「じゃあ俺らいつもの席座ってるわ。」

正門「またあとで。」

『うん！あとで！』

そう言って去って行った。

「彼氏さん、ですか？」

内心ドキドキしてる。
違うよって否定してくれ。

『あ、うん。あのギター背負ってる人。』

「やっぱりそうですよね！」

落ち込んでいるのがバレないように、わざとらしく明るい声を出す。

『なんかすぐバレんねん。分かりやすいって言われる。笑』

恥ずかしそうに話す先輩に、やっぱり無理なんやって改めて思い知らされる。

「どこで知り合ったんですか？」

『高校一緒やねん。部活で知り合って。』

そこから話していくと、付き合って三年とか。
もう無理やんとしか思えへんくて泣きそうになる。

そんなときに鳴るチャイム。

『あ、じゃあわたし行かな。』

「課題教えてくれてありがとうございました！」

『全然大丈夫！また木曜日ね。』

そのまま先輩は、さっきいた人達のところへ。

楽しそうに彼氏さんと腕組んで談笑している。
あ、仲良いんや。

〈おつかれ。〉

「おつかれー。」

いつも一緒にご飯を食べてる友達が来た。

〈誰見てたん？
あ、Aぇ!groupの人達やん。〉

「Aぇ!group？」

初めて聞いた言葉。

〈え、ここでは有名やん。
バンドしてて、俺の部活の先輩でもあんねんけど。
まじで人気やし、みんなあの人達に憧れて軽音部入るらしいで。
俺なんか話したことすらないもん。〉

………俺ってすごい人好きになっちゃってたんや。

〈え、もしかして授業一緒やった人ってA先輩？〉

「うん、」

〈それはやばいわ。〉

そんなんさっきの状況で気付いてるわ。

先輩を見ると、やっぱりかわいいなって。
すると視線を感じたのか、こちらを見る先輩。
やばい、見たのバレてた。

焦って逸らそうと思ったら、手を振ってきてくれる。

「え、俺にやんな？」

〈そうやろ。笑〉

遠慮がちに振り返すと、ニコッと笑ってくれた。

〈あー、あれは好きになるわ。〉

「まあ、もう失恋してるけどな。」

こうして、俺の初恋は終わった。
人見知りって！友達少ないって言うてたやん！

(ネタ切れだ😟ネタください😟😟笑)

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