もしものはなし (ページ15)

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年上3人を怒らせたら終わりページ15

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(佐野)

『むり！ほんまに嫌や！』

〈えー、そんなこと言わずに。〉

福本「めっちゃおもろそうやん！やりーや！笑」

小島「ほんまや！これでもっとAぇ!group人気出るかも。」

〈そうやって！〉

『えーーー、』

目の前に広げられる光景。
部室に年上3人がいない今、チャンスやと思って現れた学祭実行委員の先輩。
ビバちぇの友達らしい。

『わたしそういうの無理やねん。』

小島「そんなん知ったこっちゃないわ！」

佐野「僕も出た方がいいと思います！」

『えー、晶哉ちゃんまで、、』

今年の学祭の目玉はミスコンをするらしく、そこにAちゃんに出て欲しいとお願いに先輩が来たのだ。
しかもまあ、ビバちぇのアドバイスで年上3人がいないタイミングで。
特に正門くんや誠也くんがそういうの許さなそうやもんな。

『てか、なんでミスターコンはないねん！』

矛先を違う方に向けて、なんとか切り抜けようとするAちゃん。

〈そんなんな、ここには人気の6人がおるねん。
そんなことしたらみんなどうにかして推しを1位にしようとするやろ？
大変なことになるねん。〉

『なるほど...』

ちょっと納得するAちゃん。笑

と、打って変わって、俺らそんな人気なん！？ってキャッキャするビバちぇ。笑

〈女の子はAちゃんしかおらんし。
もう優勝は決まったようなもんやし。〉

まあ、適当に人は集めるけどって付け足される言葉。

小島「もうそれヤラセやん。笑」

福本「たしかにAに勝てる人おらんなぁ。」

どうやら可愛い子が多いと言われているこの学校。
僕も贔屓目なしにAちゃんが断トツ可愛いと思う。

(ガチャ)

末澤「なにしてるん？」

正門「学祭のライブの打ち合わせ？」

そこに現れた年上3人。
やばい、っていう顔をするビバちぇと先輩。

『なぁ、助けて！この人ミスコン出ろってうるさいねん！』

そんなことを知らないAちゃんは、正門くんの後ろに立って助けを求める。
あーあ、終わった。

リチャ「は？？」

あんまり露骨に怒らないリチャくんでさえ、この怒った表情...怖すぎる。

末澤「そんなAは、ミスコンとやらに出るような安い女ちゃうねん。」

正門「こじけんと大晴も絡んでるやろ？」

福本「なんで分かったん！？」

正門「そんなん丸わかりや。」

末澤「お前ら3人正座せえ。」

すんなり座った3人と腕を組んで睨みつける年上3人。

Aちゃんを見ると、怯えた顔をしていた。
うん、怖すぎるよな。
年上3人を怒らせたら終わりや。

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