過度なオタク漫画家が武装探偵社に入ったそうです ［文スト］

太宰「爆弾魔だってぇ！（笑）」 ページ6

「・・・・行くってどこにですか？」

Aが、首を傾げ困ったように聞いた。

「ちょっ、太宰さん、いきなり過ぎですって！」

敦はものすごい勢いで太宰のほうを向いた。

太宰は、だいじょーぶだいじょーぶ、と、敦をなだめてから、Aのほうに向き直り。

「実は、ちょっとした面接に行くんですよ、それで案内を。」

Aは、ぎこちない笑顔を作り、そうなんですね、ありがとうございます、と言った。

「太宰ぃぃぃぃぃぃぃぃ！」

「あ、国木田君」

国木田は怖い顔をして、太宰たちに近づいて来た。

国木田に驚いたのか、Aは一歩、後ずさった。

「えっと…こちらの方は？」

そう言いながら敦の方を向いた。

その顔には驚きと困惑が混ざっていた。

敦は、慌てながら説明をした。

「こっ、この方は探偵社員の…」

国木田は、あぁすいません、と言いながら、Aの方を向いた。

「私の名前は国木田独歩です、ちょっと急ぎの用がありまして、この包帯無駄遣い装置のせいで私の予定は狂いっぱなしだ！」

国木田は手に持っている手帳をペラペラめくりながら頭をかいている。

(うわぁ…凄いや…)

Aがちょっと引き気味になっていると、

太宰が、

「予定ってなぁに？」

と、呑気に聞いた。

国木田は太宰をきっと睨むと大声で言った。

「探偵社に爆弾魔が引きこもった！まずいぞ、人質もいる！」

太宰は薄ら笑いを浮かべながら、

「爆弾魔だってぇ！？(笑笑)」

敦は横で。

(演技……なんですよね？)

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太宰治

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