家に、北山ってやつが住み着きました。2

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横尾side





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宮｢俺……見ちゃったんだよね｣




｢宮田さん……！にしても久しぶりだよねっ、いつぶりだっけ？｣




宮｢え？……えっと、いつだっけ｣




藤｢何を？何を見たの｣






馬鹿っ、太輔！



折角話を逸らしたのに、わざわざ聞くなよ







宮｢あぁ……2人が……キス、してるとこ｣






……宮田の馬鹿、察しろよ




俺が項垂れる中、なぜか太輔は冷静に｢そうなんだ｣と返していて


もう、何を考えてるのか分からない





なんで平気な顔してるんだよ





宮｢俺……全然知らなかったから、びっくりしちゃって、なんだか気まづくて｣




藤｢まぁ、だろうな｣




宮｢でも……なんか2人見てたら、俺いない方がいいなって、2人きりにさせてあげたくて｣




藤｢……｣




宮｢ほら、雰囲気がさ！笑｣




｢宮田、それ以上言うな｣




宮｢……え？｣




藤｢なんで止めるの？｣




｢太輔も、さっきからペース早すぎ。そんな飲めないでしょ？｣








何してんだ、何してる


平気な訳ないだろ？




明らかに無理して笑ってるのに、辛いはずなのに、意地張ってる太輔なんて、幾度となく見てきたはずなのに






｢わりぃ宮田、今日もう帰るわ｣




宮｢えっ、俺……っ｣




｢また今度話すから｣




宮｢……うん｣






太輔は、俺を力なく睨んでくるけど



構わずに、店の外へ連れ出した






藤｢……なんで｣




｢大事な親友が壊れるとこなんか、誰だって見たくないだろ｣






伝えれば、太輔は黙り込んで、



帰り道を静かに歩きだした






藤｢……きもちわる｣






途中、しゃがみこんでしまった太輔を、もう少し頑張ってと起こして、部屋に着いた途端にもどしてしまった






その内、疲れて眠った太輔は、苦しそうに息をしてる







｢……はぁ｣





みっちゃん……太輔もう、限界だよ……






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