家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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『じゃあね横尾さん、また料理教えてね〜』




横｢またな〜みっちゃん、太輔も｣






帰って行った渉を見送り


北山は、片付けを始めた





｢北山……さん？｣




さん付けの方がいいのか？やっぱ、






『なんだよ急に笑』




｢いや、けど｣




『……やだそれ』




｢え？｣




『距離が出来るみたいで……寂しいじゃん』






何今の……



胸のここが、ギュンってなった






｢お、おう……｣




『……ん』






なんだこれ、ぎくしゃくしてるみたいな



不思議な感覚






いつもの俺じゃなくなるみたいな





『よし。えと……』




｢あっ｣






北山に家事を任せきりに





｢悪いななんか、色々やらせちゃってるみたいで｣





炊飯器を凝視して、はてなマークを頭に浮かべてる北山






｢ここのボタン｣




『おっ、出来た。出来たよ〜藤ヶ谷っ』




｢よくできました｣






よしよし






『……///』




｢……え？｣







俺、何して……







｢わ、、と、お風呂、お風呂入ろうかな｣




『……お、お風呂沸いてるよ』




｢じゃ、入って……くるわ｣







お風呂の扉を閉め、項垂れる



何してんだ俺……






｢はぁ……｣






本当に調子狂う、北山といると



自分じゃなくなるみたい






｢疲れてんのかな、｣







なんか、湯船に浸かるの、いつぶりだろ




疲れて帰って、シャワーだけで済ませてばっかりで






｢温かい…｣





こんなに温かかったんだってことを久しぶりに感じた






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