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藤ヶ谷side
.
『はじめまして』
大学生になった春、
もう一度、出会った
『俺、北山って言います。よろしく』
知ってるよ
君のことなら、なんでも
「…はじめまして。藤ヶ谷です」
北山は覚えていないかもしれないけど
俺ら、これが初めてじゃないんだよ
『…』
いつも無口な北山
本当は誰かと話すのが好きなことも
授業で分からないことがある時
頭をポリポリかいて、ほら
少し口を尖らせるとこ
『…藤ヶ谷?』
「…ごめん、欠伸した」
俺はずっと覚えてる
北山の仕草も、癖も、その声も
.
.
授業終わり、片付けをする北山に声をかけた
「今日もう終わり?」
『あー…まだあるけど、さぼろうかなって』
相変わらずのサボり癖
高校の時は、いつも保健室行ってたよな
「じゃあ、ちょっと付き合ってよ」
『…いや』
ここで遠慮するのも分かってる
だから俺はいつも、戸惑うその手をとって
大丈夫って、握った
「行こ」
ここでまた出会えたことには
きっと意味がある
だから、俺は決めた
もう二度と、この手を離さないって
.
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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年10月12日 9時