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Aside
．
好きな人がいるのは聞いたけど
そうだったんだ…
北｢そいつ、好きなやつがいんの｣
｢一緒だね…｣
みっくんも、
私と同じように、傷ついてたんだ
そんな素振り、今まで見せなかった…
｢片想いってさ…辛いよね｣
北｢…辛い｣
北｢…彼女が笑ってくれれば、それで良かった｣
先輩が笑ってくれれば…私は
北｢でも…楽しそうに話す2人を見ると…苦しくて…｣
結城先輩と藤ヶ谷先輩
2人はとてもお似合いで…
私の入る余地なんてどこにもなくて
思いは行き場を失ってしまう
｢みっくん…｣
北｢…いつか、勝てるかな｣
勝てるよ…そう言いたいのに
私はそうかと言われたら、何も答えられなくて
結城先輩に…勝てる訳がなくて
北｢なんて…思っちゃだめだよな…笑｣
｢みっくん…｣
初めて見た気がする
みっくんがこんなにも、弱ってるとこ
みっくんにこんな顔をさせる人って
一体…どんな人なんだろう
みっくんが選ぶんだから、
きっと…凄く素敵な人なんだろうな
｢どんな人なの？｣
北｢んー…馬鹿｣
｢え？｣
北｢すーっげぇ馬鹿で、頭悪くて、鈍くて｣
｢えっ、ちょっとまって…好きなんだよね？｣
北｢多分｣
｢はっ？多分ってなに！｣
こっちがどれだけ心配したと思ってっ
北｢んははっ笑｣
｢もうっ！｣
北｢信じた？笑｣
｢はぁーっ｣
北｢冗談なんだけど笑｣
｢みっくんのバカっアホっ！｣
北｢んはっ、ごめんって笑｣
｢もーっ、じゃあ好きな人は？｣
北｢いないよ｣
｢えっ？…え！なんで！｣
北｢お前声でかい、もう夜中なんだから｣
だってだってっ
前いるって！
北｢あー、うそうそ。第1今仕事忙しすぎて恋愛どころじゃねぇわ｣
｢…みっくんの嘘つき、明日からうそみつって呼ぼ｣
北｢…は｣
｢うそやまうそみつ！｣
．
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作者名：ももみつ | 作成日時：2019年8月23日 10時
