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北山side
.
電話の後、藤ヶ谷が帰って行って
『…会うのかな、結城先輩と』
『…そりゃそっか』
今にも泣きそうなくせに
強がろうとして
ふいに立ち上がって台所に向かっては
ほろ酔いを取ろうとする
「A」
『いいじゃん、別にっ』
「A…」
『…みっくんに迷惑かけないからっ、帰ってから飲むから!』
「…お前1人に出来るわけねぇじゃん」
もう、泣くなよ
あいつのことで泣くな…
後ろからAを抱きしめたのはきっと
今の俺の顔を、見られたくなかったから
『みっくん…』
『…っぅ〜』
今日楽しかったんだよって
泣きながら話すAは
今、そばに居るのは俺なのに
あいつのことしか考えていないんだ
だから気づかないんだろ
俺の体が震えてて
Aの言葉に、涙を流してることも
それでいいはずなのに
馬鹿
少しは俺も見ろよ…って
「A…」
強く、きつく、抱きしめた
.
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作者名:ももみつ | 作成日時:2019年8月23日 10時