おとなり (ページ22)

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Aside

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｢結城先輩…出来ました｣

結城先輩に、完成したページを渡して

チェックして貰う

上手くできた自信はある

でも、それがちゃんと認められるか

不安でいっぱいだった

結城先輩が真剣にページを確認してくれている

心臓が飛び出してしまいそうな程

ドキドキして…

結｢うん！いいじゃん！｣

｢本当ですかっ！｣

結｢うん、2人の案が上手くバランス取れてて…凄く素敵だと思う｣

柚ちゃんやったねって

手を取り合って喜んだ

結｢丁度他のページも完成したみたいだから、まとめて校正に回して貰える？｣

｢はい！｣

これから

私達が作ったページが雑誌に載って

発売されるんだね

柚｢A？｣

｢なんか感動しちゃった…｣

柚｢もー、泣かないのー｣

｢柚ちゃん～…っ｣

柚｢やったねA｣

｢うんっ｣

初めてのページ

柚ちゃんと一緒に創ることが出来て本当に嬉しいよ

｢じゃあ私出しに行ってくるね｣

大事に大事に抱えて

校閲部に向かっていたら

藤ヶ谷先輩も行ってたみたいで

藤｢完成したんだね｣

って、優しい笑顔を見せてくれた

｢はいっ、今から校正をお願いしに行くところで｣

藤｢なんで俺のとこに見せに来ないんだよ～｣

ちょっぴり拗ねたように言う先輩が

可愛いです…//

｢先輩忙しそうだったんで…また、完成してから見せようと思って｣

藤｢あ、そっか。今日俺バタバタしてたもんね｣

でも、今なら平気だから見せてって言う

藤ヶ谷先輩に完成したページを見せた

藤｢凄い、いい出来だね｣

｢良かったです//｣

藤｢Aちゃん、

よく出来ましたっ｣

キラキラな笑顔で笑って

私の髪の毛が乱れるくらいわしゃわしゃって

頭撫でてくれた

｢…先輩///｣

藤｢ごめんごめん笑｣

優しく丁寧に

乱れた髪を撫でる先輩の手が焦れったい

触れられた所から熱を帯びていくみたい

なんだか、体が熱くなって

恥ずかしくなって

｢ま、また後で…！｣

って、逃げるように校閲部に向かって早歩きをした

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