おとなり (ページ17)

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Aside

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いつもは長い帰り道が

先輩がいると、短く感じる

今、私の隣で

先輩が歩いている

ただそれだけのことが、私は凄く嬉しくて

もっとずっと一緒にいたくて

いつもより少し、歩くペースを遅くしてしまう

そんな私に

歩幅を合わせて歩いてくれる先輩はやっぱり優しくて

先輩が隣にいてくれたら、

どれ程幸せなんだろうなって

そんなことばかり考えてしまう

藤｢そう言えばさ、北山とはいつから知り合いなの？｣

藤｢仲良いよね2人｣

｢みっくんとは、幼稚園からの付き合いで、でも中学に上がる前に私が転校しちゃって｣

藤｢その後も連絡取り合ってたの？｣

｢いえ、特には｣

藤｢えっ、それで今隣同士なの？｣

なんか運命みたいって先輩が笑う

｢そうですかね笑｣

藤｢でも、なんか凄い奇跡だよね｣

確かに…

｢引越しの挨拶の時、本当にびっくりしましたもん。挨拶しに行ったら…みっくん？！って笑｣

藤｢長く会ってなくても、分かるもんなんだね｣

｢だってみっくん、全然変わってなかったんですもん笑｣

藤｢そーなんだ｣

藤｢…｣

藤｢ねぇAちゃん、変わってしまうって…怖いことかな｣

｢先輩…？｣

先輩、どうして…

そんなに悲しそうな顔するの？

｢…｣

藤｢ごめん、なんでもない笑｣

｢先輩…1杯、どうですかっ？｣

なんだか、先輩を今

1人にしたくないって思ったら

そんなことを言っていた

藤｢え？｣

｢ねっ、行きましょ！｣

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