32 ページ32
.
"トントン"
2回ほどノック音が聞こえてドアを開けると、両手にお酒を抱えたマイキーくんが立っていた
「みんなが飲んでたあまりだけど何本か持ってきた」
「おぉ、ありがと」
マイキーくんの服装がいつもよりラフで、少し見える骨張った鎖骨とか手とか、意外と男らしいんだなあと思ってしまう
「で、どうなったの」
としばらく飲み進めたあと急に聞かれる
「、、どうなったって、何が、?」
「奪略大作戦。またなんかあったんだろどーせ」
そういう顔してると笑うマイキーくんに見透かされてる気分になる
「この間ナンパされて。なんか聞こえ悪いかもしれないけどとにかく好きになれる人が欲しくて、ナンパから付き合いましたって人も少なくないじゃん。
だから、もしかしたらこの先この人のこと好きになる可能性が少しでもあるならついて行ってもいいかなって思って。」
「へ〜、めずらし」
「でも三ツ谷くんに止められたんだよね、連れ込まれでもしたらどーすんだって説教付きで」
元カノにそんな心配することないのにね、と笑ってから自分で自分を"元カノ"と言ったことがやっぱり少し苦い
だけどその言葉にマイキーくんからの返答はなかった
少し、間が空いて
「三ツ谷が言ってたのってさ、こういうことじゃねぇの?」
強くなるマイキーくんの匂いと、耳元で聞こえた低い声。
.
1150人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Anju | 作成日時:2022年8月13日 17時