それはね、恋だよ (ページ9)

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波の音を聞きながらページ9

平和すぎる空間にゆっくり眼を閉じると、笑い声と空港で聞いたカモメの鳴き声が聞こえた

『私....華道辞めようかな』
「やめるのか？」

独り言のはずが、いつの間にか清が目覚めていていた

「頭痛い....」
『おはよう。大丈夫？』
「とりあえずは.....お前もスランプか？」
『いや、私のやりたいことなのかなって思って。親が引いてくへれたレールの上を安全に走ってていいのかな？これってスランプか』
「あー....それは俺も一緒だよ。でも、俺にもAにも書道と華道の道しか知らないんだよな」
『そうだね...』

小さいときからそれだけをやって来たから
頑張って努力したから飽きられられない

むしろ、辞めてしまうほどの理由もやりたいこともない

「気持ち悪いいぃ」
「わ!大丈夫かタマ」
『お水飲む？』
「ありがとう。A姉」

インドアのタマは気持ち悪くなったらしく、渡した水をごくごく飲み干す

「A姉ーー！先生と起きたならおいでよー！」
「遊ぼー」
『はーい！清、私ちょっと行ってくるね。タマのことよろしく』
「あぁ。気を付けろよ？」

清にタマを任せてなるたちの方へ向かう

「先生もう大丈夫なん？」
『うん。でも、タマが体調悪いみたい』
「あぁ。いつもんこと」
『海気持ちいねー』

なるとひなは浮き輪で気持ち良さそうにぷかぷか浮いている
かわいい!

「きゃーーー！先生!??A姉ーーーまた先生がこけた」
『えぇ。また!?』

本日２回目の頭部強打

『学習能力のないやつ...』

また氷で頭を冷やしてやる
同じ処を打っていたそうだから、自分の膝の上に清の頭を乗せる

『みんなも休憩しよー！水分補給してー！』
「えー」

不満そうにしつつも、皆それぞれ水分を補給する