【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ32)

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解決ページ32

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「落ち着いたかい？」

消毒液のような特有の香りを漂わせるリカバリーガール。

訓練で暴走した俺を鎮静剤(ココア)で落ち着かせてくれる。

ここは保健室。聞いた話によると俺は先程の戦闘訓練で大暴れした後、疲労により気絶したらしい。

なぜ入れ替わってないのか気になるけど、今はリカバリーガールに説明するのが優先的だった。

俺はちょっと前にこの世界に来た異世界人で、個性がなんだかわからないまま意識を離していたらああなっていた事。

嘘だと思われても今自分がわかることを全て話した。

１人で悩むよりも大人に助言を貰った方がマシだと、そう思って。

でも返ってきた反応は予想通りで。

信じがたいような、でもそれじゃないと説明がつかないなんて。

それでも根気強く話を聞いていたリカバリーガールは、ふぅ、と息を吐いて口を開いた。

「なるほどね。それでいつ個性が暴走するかもわからない状態で自分自身がこわい。か」

こくりと首を縦に振る。
リカバリーガールは腕を組み、椅子に座って俺を見据えていた。

俺も彼女の視線から逃れるように俯く。

「これって退学処分とかになるんですかね。」

暴走してるし、建物破壊してるから除籍もあり得るかもしれない。そう思いながら恐々尋ねる。

しかし彼女は予想外の答えを口にする。

曰く、俺の個性は不安定ではあるが、使いようによっては強力なものになりうる。だから今回の件は事故扱いにして不問にする、と。

意外にも優しい言葉にほっとして涙腺が緩みそうになった。

「ところで、それ治療するかい？」

リカバリーガールが指差した先には大量のキスマークと噛み跡がついた腹。

溢れかけた涙が引っ込んだ気がする。

リカバリーガールのキスを受けないと受けないわけだし、軽く遠慮しておいた。

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