【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】

番外編:花火 ページ21

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日が暮れて、空に星々が瞬き始めた頃。

祭りの喧騒はピークを迎えていた。


この時間帯になると出店の数は減る一方なのだけれど、それでも人通りが減ることはない。むしろ夜店から漂う匂いや雰囲気でより賑やかな気がするくらいだ。



「おーい、早く！」



焼き鳥を食べたり、りんご飴を食べたり……屋台を充分に満喫した俺達は、最後に花火を見るため河川敷へと向かっていた。


下駄履でからからと音を鳴らしながら歩くカツキは散々振り回されて疲れた様子で、隣にいるデクも同じような顔をしている。


そんな二人を見て俺は満足げに笑う。


そういえば今日は二人の甚平姿を見ていなかったなぁ……。

でもこうして改めて見るとやっぱりいいなと思う。



幼少の時からひび割れた関係が、夏祭りというこの瞬間(トキ)だけは修復されるような感覚があったのだ。



まあ、それも束の間の出来事に過ぎないんだけど。




―――ドォンッ!!!!




大きな音と共に、視界いっぱいに広がる色鮮やかな光。


一瞬にして周りの空気が変わる。

花火大会が始まったようだ。


会場である河川敷に着くと既に大勢の人で溢れかえって、辺り一面は真っ暗になっていた。



その光景を見た途端、先程まで疲れを見せていたカツキとデクも心なしか元気になったように見える。


しかし、花火が上がる度に照らされる二人の横顔を見つめていると、なんだか切ない気持ちになる自分がいて……。


こんな時間が永遠に続けば良いのにと思った。




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戦闘服が決まるまで本編とはパロとか関係のない緩い話書きます。



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