【男主】その男、個性:絶頂！！【ヒロアカ】 (ページ18)

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必殺ページ18

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だだっ広いグラウンドの中心で教師の説明が始まる。

入学式もガイダンスもすっ飛ばして、個性把握テストをするそうだ。

いわば、個性有りの体力測定みたいなもんだろうか。

それにしても本当に自由だな。

周りを見れば入学初日だからなのか、生徒達はまだ少し緊張しているようだ。

そんな雰囲気の中、俺は呑気にあくびをしていた。

隣では、体操服姿のカツキがこれからソフトボール投げの例をするらしく、ストレッチをしている。

前屈みになっているせいで背中がよく見える。

綺麗な背筋だなあ、と思いながら見ていると、不意に振り返ったカツキと目が合う。

ガンバレ、と声を出さずに口をぱくぱくさせると、フンっと鼻息荒くしてボールを投げ始めた。

爆風に乗せて放たれたそれは、凄まじい勢いで飛んでいく。

記録は705mだった。

まあまあの記録だと思うけど、俺の応援加算でもう少し欲しかったかな。

口を尖らせて不満げにしていると、「最下位は除籍」という不穏な単語が耳に入る。

さすが雄英と言ったら良いんだろうか。

やる事が普通じゃない。

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第一種目:50m走

中学 6:02 → 5:51

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第二種目:握力

中学 54kg → 58kg

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第五種目:ボール投げ

中学 54m → ……

____

虎視眈々とアレを使うタイミングを見計らう。

この種目が一番わかりやすくて差を付けやすくて、良い。

「カツキ、俺にも応援してよ」

次は俺の番ということで、俺が応援したんだから良いでしょ？と甘えた声でお願いする。

案外簡単に折れてくれるんだよなあ。

呆れ顔になりながらも俺の名前を呼ぶ。そしてそのまま続けてこう言った。

「＿＿＿＿＿」

そう言ってくれたことが嬉しくて、思わずニヤける。

そうやってふざけているうちに俺の順番はやってきた。

ボールをしっかり持って構える。

カツキの応援を思い出しながら

指先まで神経を研ぎ澄ませて、思い切り踏み込むと、爆発的な加速が生まれる。

その勢いのままボールを掴んで振りかぶる。

そして腕を振り抜いた。

____記録 705m

振り返れば目を丸くして驚くカツキ。

得意げに笑い、ピースサインを送ると、追求したげな不満顔が返って来た。

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