帰る場所2 (ページ27)

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発熱ページ27

ホソクさんに起こされて家に帰った翌朝。

目が覚めると身体がダルかった。

尋常じゃないダルさだ。

これはもしかして…。

熱を計ると39度以上あった。

やってしまった…。

とりあえずぼーっとする頭で、ナムジュンさんに連絡する。

NJ「おはようヌナ。どうしたの？」

私から電話したことなんてなかったので、戸惑っている様子が電話口からでも伝わってくる。

「実は…」

私は熱が出てしまったので今日は休ませてほしいことを伝えた。

ナムジュンさんは心配して宿舎にある常備薬を持って行くと言ってくれたが、今日は1日仕事が入っていたはずなので丁重にお断りした。

落ち着いたら自分で薬を取りに行くことを伝え、電話を切る。

あぁ、ダメだ。

たったこれだけのことをするだけでも疲れる…。

そのままベッドから出ることも出来ず、また眠りについた。

ピンポーン

ん？

誰か来た…。

重たい身体を何とか起こしてモニターを覗くと…セジンさんがいた。

SJ「大丈夫か？メンバー達から熱出して寝込んでるって聞いて。ここ何にも置いてないからな」

そう言って薬やら飲み物やらレトルトのお粥が入った袋を渡してくる。

「ありがとうございます」

SJ「あいつら朝からずーっとそわそわしてんだよ。でも今日は1日撮影で抜けれないから、俺が代わりに様子見てきてって懇願されてさ」

「心配かけてすみません。。皆に大丈夫だって伝えてください…」

狼狽える私を見てクスッと笑うセジンさん。

SJ「もうすっかりあいつらのヌナだな。メンタルケアの件、やっぱりAに頼んで良かったよ。今じゃちょっと妬けるくらい相思相愛だもんな」

「え？」

SJ「Aがあいつらのこと大切に思うように、あいつらにとってもAが大切ってことだよ。だからAも自分を大事にしないとな！メンタルケアもAじゃないと嫌だって言われてるんだし」

それからセジンさんは無理しないでしっかり休めよ！と念を押して皆の元に帰って行った。

皆にとっても大切…か。

今は必要としてくれてるのかな…。

でもどうせそれは一時的なものだ。

そう思ってしまう自分をひねくれているなぁと思うけど、今までの経験がそう思わせるのだからしょうがない。

そんなことを考えていたら、またいつの間にか眠っていた。