20話 ページ20
それからも二回戦は一切出ずに、三回戦、去年のベスト16で攻守共にバランスの取れたチームだが。
「余裕だろ！」
火神と後藤のおかげで圧倒的勝利。
リコもビックリするくらい順調と、コメントしていた。
ただ黒子の代わりに後藤が出ているので、黒子は出たそうだった。
それから四回戦目。
「よぉ、また会ったな」
「こんにちは」
「おっと、顔見知り？」
以前海常との練習試合の後に、ストバスで5on3をやった相手チームがいた。
その時に後藤は居なかったが、火神、黄瀬、黒子という即席だったが圧勝。
空気を読んだ後藤は笑った。
「ねぇ、自分の代わりに出なよ」
「良いんですか？」
「カントクには自分が言っとくからさ。
知り合いなんでしょ？」
「知り合いという訳ではありませんが、感謝します」
後藤は黒子の背中を叩くと、リコの横に立った。
「カーンートーク、お願いがあって。
黒子くんと自分、交代で」
「え！？」
「いやー、今回の相手顔見知りらしいので。
ちょっとご挨拶にでも……」
「……分かったわ」
「ドーモ」
リコから承諾を得た後藤はサポーターを外してシュートを打ち続けていた。
そんな後藤に降旗が近寄る。
「後藤ってさ、試合にこだわりないよな」
「えー？まぁうん、そうだね」
「出たいって思わねぇの？」
その問いかけに、後藤は笑顔で答える。
「……別に」
「え？」
その時後藤はハッとした。
返しが違った。
「いや、あの、自分は別に、出たい出たくないって言うか、やれればどこでもいっかな〜、的な？」
「そっか。
俺ら始めたばっかだからさ、まだ試合には出れねぇと思うけど、あれこれ教えてくれよ！」
「…………うん、自分で良ければ」
後藤は笑顔を努めて浮かべた。
少しだけ、弱い自分が出てきそうになった瞬間が怖かった。
(こっちのポイントガードは、気が抜けないな)
中学の時との環境の違いを感じながら、始まった試合を見届けた。
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美園(プロフ) - 更新ありがとうございます！めっちゃ好きです (1月2日 18時) (
レス) @page42 id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！続き待ってます！！ (12月27日 10時) (レス) @page41 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
メンヘラ君。(プロフ) - 夢主君かっこいいですね!更新楽しみにしてます!無理せず、がんばってください! (2023年3月31日 22時) (レス) @page10 id: 49ed8a4d79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2023年3月18日 23時
