sweet beautiful love

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ここに来るのはもう三回目。

…でも、やっぱり緊張するな ..



自分の気持ちに気づかされてから、私は余計ドキドキしている。

…川村さん、いるかな。







ここの心地よさ、何度来ても変わらないな。

周りを見渡すと、



木にもたれかかって本を読んでいる川村さん。


…本、好きなんだ。

川村さんのことをひとつ知れてちょっと嬉しくなる。
こういうことを思うとやっぱり恋をしてるんだ。 って改めて実感する。







やっぱり絵になるほど美しい…




私が思わず見とれていると、本から顔をあげて驚いた顔をする川村さん。




壱 「Aちゃん 。…もう来ないかと思った。」


『ちょっと 、いろいろあって…』



壱 「また来てくれてよかった。

いつも一人だから、来てくれたら…嬉しい。」


少し寂しそうに言う川村さん。

何でいつも、一人なの…?



『どうして、川村さんはいつもここにいるんですか ? 』


壱 「ここは心が落ち着くし、寂しさが和らぐっていうか ..。

秘密基地みたいな、感じ？」


川村さんは一瞬目を細めて、ニコッと笑う。





『私、もっと川村さんのことが知りたいです。』



あれ、私何いってるんだろう。





壱 「じゃ、毎日ここに来て。お昼休み。」



『えっ、』


壱 「そしたら、毎週木曜日いろいろ教えてあげる。」





『…わかりました、毎日きます… !!』


壱 「ありがとう。…あ、これ落としてたやつ。」



そういって川村さんはポケットからリンゴのヘアピンを取り出して、私に差し出した。



『ありがとうございます…!

探してくれたんですね…』



川村さんの優しさに、胸がじーんとする。



『あ。友達が待ってるので…いきますね。』


壱 「うん、また明日。」



にこって笑う川村さん。

私はこの月の光のような綺麗な笑顔が大好きになっていた。


また明日、ここにこれると思うと胸がうきうきした。

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