検索窓
今日:2 hit、昨日:15 hit、合計:6,487 hit

16話 厄介なことに 【蔵人】 ページ17

さて、情報も入ったところで帰ろうか。

「今日はありがとうございました。」

「良いんだ。

俺は君たちには知る権利があると思ってる。」

「バレたら叱られますよね?」

「今の上司は確実に怒るだろうな。」

「バレないうちに帰りますね。」

「いや、こんな時間だしな。送っていく。」

時計を見ると日付が変わってた。

歩いて帰れなくはないけど。

「お言葉に甘えて良いですか?」

「さっきの駐車場に先に行っててくれ。」

「はい。」

スパイがバレて死んだらしい両親。

俺は正直これ以上どうこうする気がない。

というか出来ない。

藪をつついて出てくるのが蛇で済まない気がする。


ポーン


エレベーターが地下に到着して扉が開いた。

「げっ!」

「何故君がここに居る。」

「いやぁ奇遇ですね!はっはっは!」

「・・・まさか中に入り込むとはな。」

三浦さんの事は何としても隠さないと!!

「いやぁ、降谷さん居るかなぁって!」

「今目の前に居るぞ。会えて良かったな。

で?誰が内通した?今なら小言で済ませてやる。」

「ちょっと何言ってるかわかんないんで失礼しますねー。」

スルリと横を通ろうとしたら拘束されそうな気配。

「おっと。」

片手でバク転とか手首ピキってなったじゃーん。

しかもエレベーター行っちゃったよ?

乗りたかったんですよねー?

「何故避ける?」

「熱烈なハグなら歓迎ですけどねー。」

「ただの一般人じゃなさそうだな。」

「ただの大学生ですって。」

なんでもかんでもすぐ疑うのは職業柄仕方無いんだろうけど。

「ならサーカスでもやってたのか?」

「ジャグリングぐらいなら出来ると思いますよ。」

「君をこのまま帰すのは惜しいな。

俺とデートしないか?」

「ステキなお誘いですね!

でも取調室デートはお断りですかね!」

ジリジリとお互い出方伺ってるとエレベーターが開いた。

「何をなさってるんですか?」

やべぇ三浦さん来ちゃったよ。

「不審者を拘束しようとしてるんだがつれない相手でな。

悪いが手伝ってくれるか?」

「嫌だなぁ、降谷さん相手ならいつでも受けますけど

デート先が気に入らないって言ってるだけじゃないですか。」

「彼をここに呼んだのは自分です。」

「どういう事だ。」

「申し上げられません。」

「なんだと?俺が言えと言ってるのにか?」

「はい。自分からは申し上げられません。」

「なるほど。」

「では失礼します。」

三浦さん!まじ申し訳ない!

17話 双子の資料 【蔵人】→←15話 一人でた戦う 【作哉】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:作哉&蔵人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年1月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。