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引き金 ページ3





日常というのは、いとも容易く非日常に変わる。

ある日の登校中。
昨夜台風のような風が吹き、また大雨が降ったせいか、住宅街の一本道にはそこらじゅうに水たまりが出来ていた。


「お前、昨日はちゃんと寝れたのか?」
「ほら、昔っから雨とか風の大きな音苦手だっただろ?」


寝れた。お前は強がるようにそう言い張った。


「別に子供扱いなんてしてないって」


ぴょん、と跳ねて水たまりを跨ぐ。
後ろでお前が、子供みたいだと笑った。


「ははっ、そういや昔もこうして遊んだな」
「オレ覚えてんだけどさ、小さい頃遊んでたら水たまりを、跨ぎ切れ、なく、て…」


Aに向けて楽しげに吐かれていた言葉は途中で切れる。
彼女のほうへ振り向いたとき、道路を走ってくる一台の車に目が留まった。


(あれ、)


それは危なげにふらついて、それなりの速度でこちらへ向かってくる。


(これ、やばくないか、)


水たまりを避けて歩いてくるAと、後ろの車が重なった。
途端、ぶわっと噴き出した汗が全身に滲む。


「A、危な…ッ」


何をどうしようとしたのか。
それは分からないが、体が勝手にAのほうへ走り出した。

しかし、それは間に合わない。
いつも通りだったはずの日常は、







っという間に、非現実的な光景に変わってしまう。

オレの声はブレーキ音にかき消され、
踏んだ水たまりは、むなしく水飛沫を上げた。



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作者名:不雲綺 | 作成日時:2017年11月14日 18時

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