幽霊コンビ～ミナとハル～ (ページ14)

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ぷっふふふふ、あはっページ14

ぷっふふっ

僕は、むくりと起き上がる少女をただ呆然と見ていた。
少女もまた、起き上がると僕を見つめ呆然と立ち尽くしている。
数秒見つめあった後、少女が慌てて目を逸らしたので僕も逸らした。

ふふふっ

「あの、貴方は誰？名前は？」

僕が尋ねると、少女は動揺しながら答えてくれた。

「あ、えっと、海夜住ミナ(かよゆきみな)で、す。君は？」

「あっ、ああ、僕は稲葉ハルです。」

ふふふっぷっ

「あのここは？」

「詳しくはよく分からないんだけど、あの世？みたいな？」

僕が質問に答えると、少女は驚いたように声を上げる。

「えっ‼‼ じゃあ、やっぱり・・・」

「ミナ、さん？」

ふふふふふっぷっふふ

しばらく黙った後少女は、《何度も会話の邪魔をして今もなお腹を抱えるアイツ》を指差して言う。

「それで、あの人は？」

そう、奴である。

「ぷっあははははっ、ヤバっ無理っ！あはっ」

何がおかしい？何故そんなに笑える？
(あ～、もうっ、なんかこいつキライ！)

「はぁ、ハルくん、今僕のこと嫌いって思ったでしょ。」

リターは、にんまりしながら言ってくる。

「はい、思いましたが？何か？ていうか、ハルくんなんて呼ぶ仲でしたっけ？」

「怒らないでよハルく～ん。」

そう言うリターは、まるで泥酔した親父だ。

「誰、ですか？」

リターがウザすぎて、忘れかけていた彼女のことなんて。

「アイツはリター。僕の、担当案内人の。」

「まぁ、正確に言えば、僕らのですね。あはっあははははっ」