深紅の君に…10

赤司56 ページ8

次があれば更生させなくてはならないな

そんな事を考えているとあっという間に全中予選だ

去年とは打って変わり【無敵】だ

僕らが勝利する以外ありえない

紫「なんかさーつまんなくない？試合」

敦の一言をきっかけに各々話し出し

涼太が打開策として案を出してきた

大輝は割と乗り気だな

敦も満更ではなさそうだ

真太郎はまだ乗り気ではなさそうだ

4人中3人が乗り気なら僕も乗ろう

試合で勝てば文句はない

寧ろ気が抜けてしまう方が考えものだ

それで少しでもヤル気が出るなら奨励したい

些細な余興だろ？真太郎もそうイラつくな

予選など簡単に突破し全中初戦を迎えた

僕らの注目度は高く取材陣が押し寄せている

面倒だがしっかり応えなければいけないな

真「よく聞け

この試合だけは何があっても全力でやるんだ

大事な緒戦だ

万が一にも足を掬われる訳にはいかん」

赤「分かりました…皆もいいな？行こうか」

全「うーす」

皆がそうなると結果はこうなるのは目に見えてたな

監督も何を考えているんだ

万が一にも足を掬われる？ある筈がない

それ以降の試合では予選同様ワンマンプレーに戻し

誰が1番点を取ったか余興で競った

僕らにとって対戦相手など眼中にもない

準決の準備をすると

黒「監督。スタートから出して貰えませんか？」

真「何？」

黄「なんか急にやる気じゃないスか」

緑「どうしたのだよ黒子」

真「…分かったどっちにしろいつもの5人は

決勝に向けて出来るだけ温存するつもりだった

スタート紫原と青峰はベンチだ」

相手は去年決勝で手こずった双子の所か

去年何故手こずったか分からないな

こんな奴ら大した事ないだろう

大幅に引き離し僕らはベンチに下がった

もう出てる意味はないだろう

　ガツっ！

全「黒子！」

テツヤは気を失い他の選手が入り試合は勝利した

医務室に運ばれたテツヤに僕と桃井で付き添った

脳震盪を起こしたのだろう

決勝はテツヤ抜きでも十分勝てる

先に廊下に出ていた桃井が誰かと話している

赤「誰だい君は？テツヤに何か用か？」

荻「明洸中の荻原シゲヒロ

友達の見舞いに来たんだ」

赤「決勝の対戦校か…荻原？

…なるほど先のテツヤの試合ぶりはそういう事か」

荻「俺の事知っているのか？」

赤「たまたまだが以前テツヤに聞いたよ

それとAからも」

荻「！！Aも知ってるのか！？」

赤司57→←赤司55

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す