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赤司6 ページ8

赤司side

モワッとした風が入ってきた

そろそろ彼女の所に行こう

戸締りをして美術部へ向かった

変に緊張してしまう

自然に…いつもの俺らしく…

貴「どうぞ」

部屋からは彼女の声だけが聞こえた

顔を出すと彼女はとても驚いていた

他の部員は居ないか?

彼女は頷き椅子を用意してくれた

休息日の話をすると体調を心配してくれた

君は本当に優しいな

…そうかこの間の絵はコンテストに出したのか

完成は見れなかったがあの出来栄えなら

最優秀賞は間違いないね

俺が保証するよ

それじゃあ桜の枝をモデルにした絵を見せて欲しいんだが

彼女は一瞬動揺し顔を赤らめた

ん?何かまずかったか?

渡されたキャンパスを見つめた

それはあの時の情景そのものだった

絡み付いた髪が1本1本表現されている

髪が絡み付いたというより桜の枝自身が

髪を捕らえにいったように思わせる絵だ

正直コンテストに出した絵よりも

個人的にこちらの方が好みだ

素直に感想が出た

だが…彼女の髪色じゃない

綺麗な藤色の髪を想像してたが

実際は深紅に近い赤色だ

え?俺の髪色なのか?

まだこの時は自己紹介もなく

交わした会話はほんの僅かだった

それなのに俺を思い出して描いてくれたのか

作品の為だからと言われたらそれまでだが

彼女の記憶に少しでも残り絵に使われたなら光栄だ

彼女は赤面しながら微笑んだ

やはりココに来て良かった

それにこの絵を気に入った

また見に来たい

一緒に下校をしようと誘う為予定を聞いた

幼馴染を待つのか

確かうちの3軍だったな

次の昇級テストか

確かにあるな

彼女が話す幼馴染…少しだがどんな奴か気にはなる

だが確かめる程ではない

1軍を目指してるなら上がってくるだろう

…上がってこれればの話だが

夏休みが明け俺達バスケ部は全中優勝の表彰が行われた

彼女もあの絵で最優秀賞を取り表彰されていた

誇らし気だが謙遜もある表情をしている

絵は廊下に飾られるようだ

完成したあの絵を見るのが楽しみだ

廊下に飾られた絵は…見事だった

俺達が使う体育館が表現されているが

メインは桜の木なのがハッキリと分かる

赤「さすがだなニコ」

毎日彼女の絵がここで見れるのは喜ばしい事だな

全中が終わっても練習は相変わらずキツイ

同時に昇級テストの準備も着実に進めていかなければいけない

毎日が目まぐるしく過ぎていった

ついに明日が昇級テストだ

1軍は久しぶりの休息日になった

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ゆい(プロフ) - はい! (2021年8月16日 20時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)
mipon(プロフ) - ゆいさん» いつもコメントありがとうございます!赤司君ストーリーが始まりましたが…まだまだ長くなりそうです。引き続きご愛読よろしくお願いします。 (2021年8月16日 12時) (レス) id: 2e8238bed0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続編ですね!おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年8月16日 0時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ochapy | 作成日時:2021年8月8日 21時

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