作り笑顔が下手な君【原神】【放浪者】

番外編「信頼」 ページ18

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「そういえば、Aは僕の事をどう思っているんだい？」







いきなりそんなことを言い出した隣に座っているほーちゃんは
足を組み、頬杖をつきながら
私の答えを待っている





『え？どう...って？』

「普通の人は僕の喋り方が気に入らないだとか態度が気に入らないなどとほざくから僕は嫌われ者だと認識している。

なのに君は僕が言ったことを真に受けないし、嫌悪感を抱いていないのかなって」








彼の質問に理解した私は
その質問に答えた





『それがほーちゃんなんだって理解しているからだよ』

「...ほう？」

『初めて会った時、貴方の嘘の笑顔を見抜いた。
そのお陰で今こうやって仲良くさせてもらってる。

ほーちゃんのその喋り方とか態度は、私の事をちょっとでも信頼してるから来るものだと勝手に解釈してるけど

もしかして、違った？』







私がそう聞くと彼はわざと大きいため息を吐いた






『ため息を吐くと幸せが逃げちゃうよ』

「煩い。


...君は本当に飽きないね。僕の予想を上回る回答だ」








...私の答えに満足した、って事でいいのかな？









「それじゃあまるで、僕に何されても構わないみたいな言い方じゃないか」







...ん？それは違くないか？
いや、合ってる？








「僕が君を魔物の中に放り投げたり
食事を毎日作らせたりしても

それでも君は"信頼されているから"と解釈するのか？」






え？そりゃあもちろん




『うん』

「...はぁ？」


『魔物の中に私を放り投げたのなら、それは"私の力"を信頼しているし

ご飯を作れと言うのなら"私の味"を信頼している。


それは嬉しい事だし嫌な気分にはならないと思うな』







ホントの事を言った
だってそうなんだもん。信じて信じられて
そうやって絆は深まるんだし

私もほーちゃんのことを信じてる



だから全然苦じゃないよ

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