マァジカー ページ9
貴女side
あの長い夜が開け、朝
あの後僕らは部室に向かいそれぞれの部長に謝った
伊達工は海道の昔のことを同情し、退部は保留という形に収まった
僕は少しこの結果に不満を抱いている
彼らは彼女の昔話に同情したのだ
では彼女になんの昔話もなかったら？
あの夜はすぐに開けていただろう
彼女が恨みに恨んだ昔話
それに助けられるなんて彼女としてはどうなんだろうか
貴「やっぱり、手っ取り早く潰した方が彼女にとっても良かったのか…？」
鈴「まだ言ってんのかドS野郎」
貴「鈴…」
食堂の机に突っ伏している僕の独り言にツッコミを入れてくる鈴
かなり小さい声で言ったんだけどな…
貴「違うよ。もうあのことを掘り返すつもりはない。でもなんかさー」
彼女は賢い
故に面倒だった
今回は焦ってボロを出しすぎただけだ
逆に焦らなかったら
貴「やばかったなぁ…」
鈴「お前…」
鈴は何か言いかけたけど、すぐに口を閉じてポケットからジュースを取り出した
…うん？
貴「え、鈴、なにそれ…」
鈴「あ？100%パフェジュース。さっき自販機で見つけた」
僕はストローをさして飲もうとする鈴を全力で止めた
貴「待って待って…それ絶対まずいやつでしょ早まらないで！！」
鈴「あぁ？パフェはまずくねぇよ！！」
貴「うん！パフェは美味しいよ！！すっげぇうまいけどそのジュースは確実にまずい！！」
時々自販機であるよくわかんないけど興味本位で買って飲んで後悔する系のやつじゃん！！
姫「あ、あの…」
貴「あ？…あぁ、君か」
そこにはモジモジと前の薄っぺらいえがおを浮かべてた時とは全く違う海道が立っていた
貴「どうしたの？」
今ちょっと鈴の奇行止めるのに精一杯なんだけど…
姫「あ、の…前回の私の行動で皆様に多大なるご迷惑をおかけしたこと存じ上げております。
そのことに関して謝りたく思いまして…
重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした！」
わぁ、語彙力すっげぇ
でも…なんで僕にもう一回謝ったんだ？
昨日謝ったろ
姫「そ、それで…日川さんが私をとがめてくれなかったら私はずっとあのままでした…
貴女が私をとがめてくれた時…私の中でとある感情が芽生えまして…」
あーこれあれだ
復讐的なやつ…
姫「じ、実は…日川さん…いえA様のことを…
愛してしまったようです！！」
鈴(ブォッフッ
貴「鈴、それはこいつの爆弾発言で吹いたの？もしくはジュースのまずさで吹いたの？」
鈴「どっちもだよ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
満月(プロフ) - 桜守緋さん» 仲切の場合、半ギレ状態で挨拶したので例外にさせていただいています。伊切は今のところふつうに自己紹介してるので、ギリまとも枠に入ると思います (2018年12月9日 10時) (
レス) id: a32a27231c (このIDを非表示/違反報告)
桜守緋 - 「まともに〜〜」の行で「伊切」とありますが「仲切」ではないでしょうか？気になったので指摘させていただきました。 (2018年12月9日 8時) (レス) id: 89cef5e76a (このIDを非表示/違反報告)
三那 - 日川と鈴が今後どうなっていくのかとても気になります！更新頑張ってください！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: eb89fa6efd (このIDを非表示/違反報告)
＊＿無人＿＊(プロフ) - なんとww衝撃的なことがw爆弾発言過ぎて吹いたwwwバリ面白くて困ってますw更新頑張って！でも頑張り過ぎないで！ (2018年11月4日 12時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこいちご(プロフ) - やったァァ！！続編だー！更新頑張って下さい！ (2018年10月26日 23時) (レス) id: a6e8b7bab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：満月 三日月 | 作成日時：2018年10月20日 16時
