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Episode6-2 アミちゃんの目的 ページ24

「……私、思い出したよ。私がこっちの世界に来た目的」

ずっと『おばあちゃん』――エマさんだったかな――を見つめるアミちゃんだが、その言葉は私に向かって掛けられていた。

「私、おばあちゃんにもう一度会うために、ここに来たんだ」

エマさんはその言葉に続けた。

「そのためには、ここに来ることともう一つ条件があった。私と同じくらいの魔力を持つこと。強くなること」

さっき、ベルズをとめた時、エマさんは相当な魔力の持ち主だと考えていた私。
だって、「気」で人をとめたり、ピアノの音色で魔物を消し去るなんて、そんなことができるのは魔力が相当強い者だ。

この考えは、間違いではなかった。

「アミーゼはまだ私に追いついていないけど、パートナーができたのね」

「はい。おばあちゃんに会える条件は、私がおばあちゃんと同じくらいの魔力を持つこと。ただし、私にパートナーができた場合はそのパートナーの魔力との合計。
……つまり、Aさんのおかげでおばあちゃんに会うことができた」

いきなり私のおかげと言われて、嬉しいけど緊張してしまった。


「どうしてアミちゃんは、その……。お亡くなりになったはずのおばあちゃんを探していたの?」

さすがに空気を読もうかと思ったが、どうしても知りたかった。

「エマさんが、実は生きていたから。ですよね、アミーゼ嬢」

なぜか警戒的な表情をしているロビンさんが代わりに答えた。

ってちょっと待って! あっさりすごいこと言わなかった!?

「はい。もうどこにもいないと思っていたおばあちゃんが、ちゃんとここにいるって分かったから、会いたくて。真実を、知りたくて」

アミちゃんは衝撃的な事実を否定しなかった。


「アミーゼと私は、いずれ戦うことになるでしょう。あなたたちは私を倒さなくてはいけない」

急にエマさんが宣戦布告した。展開についていけないですって。

「今でも、もう魔力は対等だから戦いますか?」

アミちゃんは焦っているように見える。

「いいえ、今のあなたたちに私は倒せない」

「どうして? Aさんの力は最強です。私とAさんのコンビなら、あなたを倒せます。そのためにも、魔物を倒してきたんだから」

うん、だからね? さっきから思っているんだけど、展開についていけないよ。
アミちゃんが魔物を倒す目的は、人が危ない目に遭ってしまうのを防ぐだけじゃなかったの?

疑問を答えてくれそうなロビンさんに目をやるも、答えてくれなさそうな雰囲気。

Episode6-3 昔の話→←Episode6 亜麻色の髪の乙女



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設定タグ:ファンタジー , オリジナル , 魔法   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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頂志桜(サム)(プロフ) - 怪盗ゆかりんさん» ありがとうございます!地道に、頑張っていきますね! (2016年8月24日 12時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗ゆかりん - とても良いと思いますよ。オリジナル物では大体ファンタジーじゃない恋愛系が多いのでとても良いと思います。なので頑張ってください。 (2016年8月24日 11時) (レス) id: 9e404a3c93 (このIDを非表示/違反報告)
らむ音(プロフ) - 頂志桜さん» じゃあ、オリジナルで! (2016年2月11日 14時) (レス) id: 38cad45099 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(プロフ) - らむ音さん» オリジナルのほうがいいかなーと。どうでしょうか (2016年2月10日 22時) (レス) id: b2ab2df1fb (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(プロフ) - らむ音さん» 敬語なのはなんとなく……です。普通のほうがいいかな……? (2016年2月10日 22時) (レス) id: b2ab2df1fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頂志桜 | 作成日時:2016年1月25日 1時

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