私、友達を好きになっちゃったみたい？[GL]

13話 ページ16

「泉を...、悲しませるなんて...。やっぱり、安楽岡彗と緒方空海は敵...。」



　泉は、靴箱で、かれこれ、15分ほど立ち尽くしていた。

泉「彗ちゃんも空海くんもまだ来てない...。もしかして...！！やす「あっ！泉。あはよう。」

　彗だった。泉は、昨日の事を謝ろうとした。

彗&泉「「 昨日は御免ね。 」」

　泉は、勘違いして、傷つけた
と。そして、彗は、勘違いをさせるような行動をしてしまった事を。

泉「え？」

彗「へ？」

　どちらも、自分だけが悪いと思っていたので、相手の言動を理解出来ずにいた。

彗&泉「フハハハッ。」

空海「え？え？なんで二人とも笑ってんの？？」

　やっと、今回の勘違いの原因となった空海が来た。

彗「おせぇよ！！」

泉「...フフッ。」

空海「はぁ？俺がいつ来ようとお前には関係ねぇだろ。あっ。昨日は御免ね、泉ちゃん。」

　空海も、昨日の事を気にしていたようだ。

泉「ううん。私も御免ね。」

彗「もう。泉も馬鹿だね。空海なんかで、私達の堅い絆が壊れるわけないじゃん！」

泉「ｯﾌﾌ。だね。でも、昨日初めて会ったけどね？」

彗「そんなの関係ないじゃん！」

空海「俺が居るっての覚えてる？空気なんすけど。」

　中学生2日目。喧嘩とも言えないようなこの出来事は、泉を、少し強くした。そして、会って間もないこの3人の絆を、幼馴染みにも負けないくらい、強くした。

「泉...。泉を、あいつら何かに渡さない。必ず、潰す...!!!」

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