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次の日、朝一で望に振られた。




理由は、「お父さんが怖いから。」








何よそれ、怖いって。

何言われたの?


完全にフリーズ状態だった私を置いて、
望は図書室を出て行った。







家に帰ったらお父さんに聞いた。



お父さんは一体、何をしたの?

脅し?

そんなに私に幸せになって欲しくないの?



と。




「脅したりなんか汚い真似してへん。ただ娘と別れろって言っただけ。」



『何でそこまでするの?望はちゃんと私を大切にしてくれた!ちゃんと好きでいてくれた!』



「勉強に集中しやんとあかんのに彼氏なんかを作ったお前が悪い。」



『私、彼と付き合ってからも成績なんか落としてない!ちゃんと塾にも行ってる!』



「俺はお前の父親や。ちゃんとお前の幸せを考えてやったことや。感謝しろ。」









自分も高校の時お母さんと付き合ってただろうが。

子供なんかまで作ってしまったし。


どこの口が付き合うなと言ってんだ?





もうこの時は本当に家を出てってやろうと思った。



























最初はいつまでも無視したるって気持ちでいっぱいだった、

だが、

別れた1週間後、望に新しい彼女ができた。




すっかり昔の私たちみたいにラブラブするようになった二人を遠くから見ていたら、

自分だけが意地を張っていつまでも引きずっていることがアホらしいと気づいた。




正直、そんなにすぐ乗り換えなくってもって思った。

お父さんの言う通り、高校では恋愛なんかしないほうがいいのだろうか。




その年の夏になった頃はもう、お父さんと普通に暮らしていた。

毎朝おはようと言い合って、晩御飯もいつものように一緒に食べた。




私からやっと話しかけた時のお父さんは

顔に「待っていました」って書いてありそうほどのどや顔をしていた。




あの顔を見た時、悔しかった。

「ほら言ったやろ」って。

ムカつく。






でもやっぱり厳しくって怖いお父さんはいつも正しいのだと思い知らされた、






私の苦い初彼氏の思い出。

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(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2018年1月20日 3時

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