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赤side
「ごめん照史、ちょっと遅なっ、、っては?!何でお前がおるん?」
手袋を一つだけつけとるおとうさんがこっちを見て目を大きくした。
「こ、こんばんは、おとうさん。」
すっと立ち上がり、あまりにも動揺しすぎてとりあえずお辞儀をした。
それより、え?おとうさんって、グランドNホテルズの社長やったん?!聞いてへん!!
「気安くおとうさんと呼ぶなっつったやろ。」
「すみません。」
先輩、(いやここは中間さんのほうがええんやろうか)
は俺を睨みつけながら桐山さんの隣に座った。
「え!もしかして重岡がAちゃんの彼氏なん?!」
「Aのこと知っとるんですか?」
「小さい時からずっと。え、待って。こんな偶然ある?」
すげーすげーなんか言っとる桐山さんを無視し、中間さんの表情を伺おうと少し顔を前に出す。
うわ、めっちゃ不機嫌な顔しとる。
「で?俺は仕事の話できたんやけど。」
「あ、そうそうそう。さっきメールで送った通りなんやけど、今日行ったら重岡がな?めっちゃええPRプランを考えてくれてん。ほら、これ見てみ。」
桐山さんは今朝俺が簡単に作り終えた資料をカバンから出し中間さんへと渡した。
さーっと次々ページをめくってく。
…緊張で吐きそう。
なんか読むの早ない?ちゃんと読んどんの?
しかも「結婚」という今一番触れたらあかんテーマやし、、
「…予算かかりすぎ。衣装や撮影、その上リゾートの割引券なんか付け足したらこっちが損する。」
「あと、披露宴をするとこはあるけど、式自体をする場所がない。外やロビーとか書いてあったけど、天気は変わるし、ロビーでやっても他の客に迷惑かけるしとにかく邪魔。」
パンッとカウンターに資料を押し付けた音が響く。
「まぁまぁまぁ、今日思いついたばっかのアイディアやし?細かいとこは後でちゃんと考えとっから。」
「結婚率が落ちてきとるこの時代で成功するかわからんで。」
「もう、そんなネガティブなことばっか言わんと飲も?奇跡的にこの3人が集まれたんやからじっくりと仕事以外の話しようや!」
「そ、そうっすね。飲みましょ、中間さん!」
さっきのダメ出しはちょっとメンタルやられたけど、
ここはさらにええ印象を残すチャンスや。
無駄にしたらあかん。
中間さんは俺の気合い満々な顔を見て笑った。
「ふっ、、、ええよ。飲み潰したる」
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鳥(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
鳥(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
鳥(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612
作成日時:2018年1月20日 3時