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「なぁ、いつAのお父さんに会えんの?」



プロポーズしてくれてから3週間が経った頃、

とうとう大毅が晩御飯を食べながら聞いてきた。




『ん、ふ、ゲホッゲホッ』



「おい、大丈夫?」





相変わらず水しか飲まない私にコップを渡してくれた大毅 。





『あー、苦しかったぁ。』


「気をつけろよ。」


『うん。水ありがとう。』


「ほんま危なっかしいわ。」





色々と私のことを心配してくれるところも彼を好きになったひとつの理由。





「んで?いつ?」


『え、本気でお父さんに会うの?』


「もちろん。娘さんを嫁にもらうんやからそりゃ挨拶してちゃんと許可もらわんと。」






顔が熱くなるのが感じた。

もう、なんで不意にそんなキュンっとくる事言うかなぁ、この人。





「なに照れてるん。笑」


『いや、ちょっと実感しただけ。私たち本当に結婚するんだね。』






左手薬指にはめてあるキラキラ光る指輪を見つめながら言った。





「そんなに見やんでもええやんか。こっちが照れてくるわ。」




彼はエビフライを一つがぶりと口の中に入れた。


そんなんで誤魔化せませんよ、大毅さん。
ちゃんと赤い耳が見えていますよ。




「来週の土日空いとるんやけど、その時でええ?」



『、、、聞いてみる。』



「そっか。」



『うん。』








ちょっと待てよ。

本当に大丈夫なのか、自分?

お父さんに会わせてもいいのか?

もし反対されたら、どうするの?





嫌。

私は大毅と結婚する。

絶対反対されたくない。







あー、やっぱり会わせるのは無理かも。

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(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2018年1月20日 3時

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