Cigarette love 08 (ページ36)

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思い出のファイル。ページ36

「これが保育園で初めて
子ども達に貰った手紙」

使用済みのコピー用紙の裏側に
可愛いウサギと
「これからたくさんあそんでね♪」と書かれている。

「この頃のAも見たかったなぁ」

「この頃は、
分からないことだらけで毎日必死にだったの。
そんな時にさ
「川原せんせいこれあげる！」って
子ども達がくれたの。」

ファイルを見ながら色々話した。

すると突然ユノは私を抱きしめて
「本当にごめん。
こんな形で辞めさせちゃって」と
申し訳なさそうに言った。

「ううん、
辞めるのは私が決めた事だから
ユノのせいじゃないよ。」

「でも、俺と付き合わなければ
保育園辞めなくても済んだのにな」

「じゃぁ、別れる？(笑」

「それは嫌だ！」

「あのね今日園長先生に落ち着いたらまた
保育園で働かないか？って言われたの。
それに、先生と保護者が私を辞めさせないでって
言ってくれてたんだって」

「それだけAが頑張ってたって事だよ」

「それを聞いたらさ、
嬉しくて泣きそうになっちゃった」と
今更だけど涙が溢れた。

ユノは何も言わずに更に強く抱きしめてくれた。

「だから、ユノは気にしないで」

「Aはどうしてそんなに強いの？」

「聞きたい？」

「うん」

「それはね・・・
ユノの事が好きだから」

「えっ？！」
ユノが目を丸くして驚く。

「ちょっと！
え？！ってなに？」

「いや、Aってそういうの
いつもは全然言わないから・・・」

「じゃぁ、もう絶対言わない～(笑」

「そんな事言わないで」と
いつもより艶のある声で言うユノ。

なんだかドキドキしながら
２人でファイルを見ていると
部屋のドアをノックする音と共に
「A、ヒョン、
夕飯出来てるんですけど
２人の分も食べちゃいますよ？」と
顔を出すチャンミン。

「すぐに行くよ～！」と
２人で部屋をリビングに向かった。